「良かれと思っていたのに」毎日飲んでいるサプリが逆効果!血液をドロドロにするNG習慣は|医師解説
「健康のために」と思って飲んでいるそのサプリ、実はその習慣があなたの血液をドロドロにしてしまっているかもしれません。知らないうちにリスクを高めてしまう行動について医師が解説します。
最近ではコンビニやドラッグストアでも手軽に買えるサプリが増え、ビタミンやミネラル、オメガ3、プロテインなど、いろんな種類を組み合わせて飲んでいる人も多いですよね。
でも、ここが落とし穴。
サプリはあくまで“補助”のためのものなのに、「飲んでいるから大丈夫!」と安心してしまい、逆に生活習慣が乱れがちになることがあります。
例えば、「マルチビタミンを飲んでるから野菜を食べなくてOK!」とか、「EPA・DHAを飲んでいるから魚を食べなくても平気!」なんて思っていませんか。
実際は、サプリだけで栄養を完全にまかなうことはできません。
しかも、成分によっては飲みすぎることで体に負担がかかることも。
鉄分やカルシウムなど、一部のミネラルは過剰摂取すると血管にダメージを与え、血液をドロドロにする原因になってしまうのです。
「せっかく体にいいことをしているつもりなのに、まさか逆効果だったなんて…」
そんな悲しいことにならないためにも、まずは普段の習慣を見直してみましょう。
知らないうちにリスクを高めてしまう行動
ここからは、血液をドロドロにしてしまう代表的なNG習慣をご紹介します。
心当たりがある人は、今日から少しずつ見直してみてくださいね。
① サプリを“なんとなく”飲んでいる
「疲れやすいから」「友達が飲んでいたから良さそう」「テレビで見たから試してみよう」、そんな感じで、深く考えずにサプリを飲み始めていませんか?
サプリは薬ではありませんが、体に作用するものです。
組み合わせによっては効果が打ち消されるだけでなく、逆に血流を悪くする場合もあります。
たとえば、鉄分とカルシウムは一緒に摂ると吸収を邪魔し合いますし、ビタミンEやEPA・DHAなど、血液をサラサラにする作用が強いものを複数飲んでいると、出血が止まりにくくなることも。
さらに怖いのが、医薬品との飲み合わせです。
抗血小板薬や抗凝固薬を飲んでいる人がビタミンEや魚油サプリをプラスすると、出血リスクが一気に高まります。
このあたりは、必ず医師や薬剤師に相談してからにしましょう。
② 水分不足で血液がドロドロに
意外と見落としがちなのが、水分不足です。
血液の約50%は水分でできているので、体が乾いていると血液が濃くなり、ドロドロ状態に…。
サプリをいくら飲んでも、水分が足りなければ栄養素がうまく体内で働きません。
朝起きたときやお風呂上がり、運動後は特に水分補給が大事です。
コーヒーやお茶だけで済ませてしまう人は注意。利尿作用があるため、かえって脱水を進めてしまうことがあります。
おすすめは常温の水。
冷たい水を一気に飲むと胃腸に負担がかかるので、ゆっくり飲むのがポイントです。
③ 食事をおろそかにしている
「どうせサプリで補っているから…」と、食事が適当になっていませんか?
でも実際は、サプリでは補えない栄養素や食物繊維がたくさんあります。
特に食物繊維は、血糖値やコレステロールをコントロールし、血液をサラサラに保つために欠かせません。
加工食品やインスタント食品ばかりだと、塩分や脂質の摂りすぎにもつながります。
これが動脈硬化を進め、血液をドロドロにしてしまうのです。
④ 運動不足で血液が滞る
「仕事が忙しくて全然運動できてない」という人は多いはず。
でも、運動不足は血液をドロドロにする大きな原因です。
筋肉は血液を心臓に押し戻すポンプのような役割を持っています。
特に下半身の筋肉は、血流をスムーズに保つために欠かせません。
座りっぱなしの時間が長いと、脚に血液がたまり、むくみや血栓の原因になります。
デスクワーク中心の人は、1時間に一度は立ち上がってストレッチをしたり、つま先立ちを繰り返すだけでもOK。
ほんの少しの工夫でも、血流は変わります。
⑤ ストレスを放置している
実は、ストレスも血液ドロドロの大敵です。
強いストレスを感じると、体は「闘うモード」になり、血管がキュッと縮まります。
その結果、血流が悪くなり、血液が固まりやすくなるのです。
「ストレスなんて避けられない」という人も多いでしょう。
だからこそ、ストレスを上手に発散する習慣が大切。
深呼吸や軽い運動、音楽を聴く、お風呂にゆっくり浸かるなど、自分なりのリラックス方法を持ちましょう。
まとめ
サプリは健康をサポートしてくれる便利な存在ですが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。
特に下記は血液をドロドロにする大きな原因です。
- サプリをなんとなく飲んでいる
- 水分不足になりがち
- 食事をおろそかにしている
- 運動不足
- ストレスをため込んでいる
サプリはあくまで“補助”。
「飲んでいるから大丈夫」ではなく、「飲むからこそ、普段の生活も整えよう」という意識が大切です。
健康診断の結果が気になる人は、まずは日々の習慣を少しずつ変えてみてください。
そして、サプリを続けるときは医師や薬剤師に相談し、自分の体に合った正しい方法で取り入れるようにしましょう。
小さな工夫が、将来の血管トラブルを防ぐ大きな一歩になります。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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