豆苗がすごい!“再生野菜”なのに栄養はほうれん草級?!管理栄養士がおすすめする理由

豆苗がすごい!“再生野菜”なのに栄養はほうれん草級?!管理栄養士がおすすめする理由
Adobe Stock

もやしと並ぶコスパ最強野菜「豆苗(とうみょう)」。食べたあとに水に浸けておけば、もう一度食べられる“再生野菜”としても人気ですよね。でも実はこの豆苗、安いだけの野菜ではありません。βカロテン、ビタミンC、葉酸、食物繊維など…その栄養価は、あの「ほうれん草」にも劣りません。ただ料理の彩りだけで終わらせるには、もったいない!今回は、豆苗の「地味にすごい実力」を掘り下げます。

広告

意外と知らない?豆苗の“4つの地味スゴパワー”

① βカロテンが豊富。ほうれん草並みの“抗酸化力”

豆苗には、100gあたり3,900μgものβカロテンが含まれています。これは同じ量のほうれん草(約4,200μg)に匹敵する含有量です!βカロテンは体内でビタミンAに変換され、

  • 肌の乾燥対策
  • 免疫力アップ
  • 目の健康維持

など、美容と健康の土台を整える栄養素。特に「肌が乾燥しやすい」「紫外線が気になる季節」には嬉しい成分です。

② 葉酸たっぷりで“血とホルモン”をサポート

豆苗は、葉酸の含有量も優秀。100gあたり110μgの葉酸が含まれ、これは大人1日推奨量(240μg)の約半分近くを摂取できます。葉酸は、

  • 赤血球の生成(=貧血予防)
  • 細胞分裂のサポート(=肌・髪・爪の代謝)
  • ホルモンバランスを整える働き

など、女性の健康維持に欠かせないビタミンB群の一種です。妊娠中の方だけでなく、すべての女性に必要な栄養素です。

③ 食物繊維はレタスの約3倍。腸活にも◎

豆苗100gあたりの食物繊維は約3.2g。レタス(1.1g)の約3倍に相当します。特に水溶性食物繊維も含まれており、

  • 腸内環境の改善
  • 便通サポート
  • 血糖値の上昇を抑える

など、“地味だけど効果的”な働きが満載。「なんとなくお腹が重い」「腸活が続かない」という方にも、気軽に取り入れやすい食材です。

④ ビタミンCも豊富。加熱しても損失が少なめ

豆苗にはビタミンCも豊富(43mg/100g)に含まれています。しかもシャキシャキ感が残り、加熱しても栄養が残りやすいのが特長です。

  • ストレスに強くなる
  • 肌のハリ・透明感を保つ
  • 鉄の吸収をサポート

など、ビタミンCは美容・疲労回復・貧血ケアに欠かせません。

“栄養が高いのに、育ててもう一回食べられる”ズルすぎる魅力

豆苗の魅力は、なんといっても再生できること。水を張ったコップに根元を入れておけば、約1週間で再収穫できます!

  • 野菜価格が高騰しても安心
  • ゴミが減ってサステナブル
  • 台所で簡単に育てられる楽しさ

と、まさに節約・環境・健康がそろった万能食材です。

今日からできる!豆苗のちょい足しアイデア3選

  • 味噌汁の仕上げにさっと入れる
    → βカロテンやビタミンCを効率よく摂取。火を止めてから入れるのがコツ。
  • 卵焼きに混ぜて彩り&栄養アップ
    → 葉酸や食物繊維が加わり、朝ごはんの栄養価がぐんと増します。
  • ツナやしらすと和えてナムル風に
    → ノンオイルでも満足感◎。お弁当にもぴったりです。

総まとめ:豆苗は“コスパ最強・栄養も最強”の再生野菜!

  • βカロテン・葉酸・ビタミンC・食物繊維が豊富
  • 再生栽培できて節約&サステナブル
  • クセがなく毎日取り入れやすい
    Adobe Stock
    Adobe Stock

     

豆苗は、毎日の食卓でもっと活用されるべき「実力派の地味スゴ食材」です。

参考文献

記事監修/亘美玲

管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Adobe Stock