豆苗は2回以上収穫できる?安全に食べられるベストな収穫回数とは|管理栄養士が解説
豆苗で再生栽培に挑戦してみたら、にょきにょきと育ってうれしかった!という経験をした方も多いのではないでしょうか。水だけで簡単に育つ豆苗。せっかくなら何度も収穫してみたいですよね。今回は豆苗が2回以上収穫できるかどうかについてお伝えします。ベストな収穫回数とは一体何回でしょうか。
豆苗のベストな収穫回数とは?2回以上収穫できる?
豆と根っこがついた状態で販売されている豆苗は、根を水につけておくことで再び芽が出て茎が伸び、収穫して食べられます。何度も収穫できたらお得!と思いますが、豆苗を収穫するのは2回が限度です。
2回が限度、といっても2回目の収穫は販売時や1回目の収穫時とくらべると茎がひょろひょろと細くなる傾向にあります。食べ応えのある収穫は1回で、2回目は少しやせた豆苗が収穫できる、という風にとらえておきましょう。
そして豆苗を自宅で再生栽培していると、目に見えない部分でカビが生えていたり、腐敗が進んでいたりする危険性があります。
気がつかないうちにカビを食べていた!とならないためにも、再生栽培は衛生面を考えると1回までがおすすめです。
1日1〜2回水を入れかえて衛生状態をよくして、1回収穫したらまた新しい豆苗を購入して新たに育てるようにしましょう。
2回以上の収穫が難しい理由とは?
豆苗が2回以上収穫できないのはなぜでしょうか?3つの理由をお伝えします。
豆が持つ養分が減っていくから
豆苗が育つための栄養素は「豆」の部分に含まれています。そのため、1回、2回と育つごとに養分が少なくなっていき、だんだん育ちが悪くなるのです。
カビが生えてしまうから
豆苗を育てたときに、豆の部分が黒くなり、白い綿のようなものが豆や根に付着していた経験はありませんか?その白いものの正体はカビです。カビが生えると、豆苗は食べられなくなってしまいます。
脇芽が少なくなるから
豆苗は「脇芽」の部分がにょきにょきと伸びて育っていきます。1回、2回と育てていくうちに豆の養分が少なくなっていくので、伸びるための脇芽も少なくなってしまいます。脇芽がなくなると、細い茎がひょろひょろと伸びるだけになってしまうのです。
豆苗を再生栽培するためのポイント
豆苗にとってよい環境にして、再生栽培を楽しんでみましょう。
根っこの部分のみ水を入れる
豆が水につかることで腐敗やカビの原因となるため、水は根っこの部分だけにいれましょう。
水を入れ替えて清潔に
豆苗は水やりをするのではなく、毎回水を捨てて新たにきれいな水をやりましょう。気温が高い夏場は水の温度上昇に要注意。1日2回は水の入れかえをするのがベストです。
肥料は加えない
豆の栄養分が減って育ちが悪くなるなら、肥料を加えたらいいのでは?と思うかもしれません。しかし肥料を加えることで藻が発生する原因となるため、肥料を入れずに育てる方が豆苗にとってよい環境となります。
豆苗は再生栽培できる便利な野菜ですが、環境が悪い状態で育てるとカビが生えたり腐敗したりしてしまいます。2回目の栽培は特に注意が必要です。徐々に傷んでくる危険性があるため、豆苗の再生栽培は1回目で終了するのがベターです。衛生状態に気をつけて、豆苗の再生栽培に挑戦してみてくださいね。
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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