【最新研究で判明】身近な飲み物が薄毛の原因かも!?薄毛対策に避けたい2つの飲み物とは?
薄毛や抜け毛の悩みは、世界中で多くの人が抱えている身近な問題だ。原因としてよく挙げられるのは、遺伝やストレス、加齢といった要因。しかし最近の研究では、私たちが毎日何気なく口にしている「飲み物」にも、髪の運命を左右する要素が潜んでいることが明らかになってきた。
砂糖入り飲料とアルコールが薄毛を加速する
ポルトガルのポルト大学の研究チームは、61332人を対象に17件の研究を分析し、その結果、糖分を含む飲料やアルコールの摂取量が多い人ほど、抜け毛や毛髪の密度低下が進行する傾向があり、薄毛リスクが高まると結論づけた。特に若い男性では、週に3500ml以上の砂糖入り飲料(1日あたり 1.5缶程度)を摂取すると男性型薄毛症(AGA)のリスクが上昇することが判明した。
研究によると、砂糖を多く含む清涼飲料水やアルコール飲料は、頭皮や髪にとって大きなリスクとなる。甘い炭酸飲料やエナジードリンクを日常的に飲むと、血糖値の急上昇やホルモンバランスの乱れが起こりやすくなる。これが皮脂の過剰分泌や頭皮の炎症につながり、毛根の環境を悪化させる。アルコールもまた、体内の栄養素の吸収を妨げ、ビタミンやミネラル不足を引き起こしやすいため、髪の成長に必要な栄養が届かなくなる。つまり「ちょっとした嗜好品」のつもりで飲んでいるものが、知らないうちに髪を弱らせている可能性があるのだ。ちなみに、2023年の中国の清華大学の研究でも、若い男性が1週間に7回以上甘い飲料を摂取すると、摂取しない男性と比べて薄毛のリスクが3倍以上高くなることが報告されている。
タンパク質、ビタミンD、鉄分など薄毛の進行を抑える栄養素を積極的に摂ろう
髪の健康を保つには、栄養素の摂取が不可欠であることが研究で示されている。タンパク質、ビタミンD、鉄分は薄毛の進行を抑え、髪の密度を改善する。また、大豆製品やアブラナ科野菜の摂取も髪の健康維持に有効だ。さらに、海洋性タンパク複合体やカキ殻膜、柿の葉エキスなどのサプリメントは、円形薄毛症の症状を和らげ、発毛を促進する効果があることが研究で示唆された。日常的にこれらを取り入れることで、髪の健康は大きく改善される。
【覚えておきたい毛髪を守る栄養素】
- ビタミンD:不足すると脱毛症のリスクが増大。血中濃度が高いほど脱毛症の重症度が低下。
- 鉄分:毛根の細胞増殖に必須。鉄不足の女性に鉄剤を投与すると毛髪の成長が改善する。
- たんぱく質:髪の主成分ケラチンを形成。欠乏すると毛髪の直径や色素が低下する。
- 大豆・ブロッコリーなどの野菜:抗酸化物質を多く含み、毛根の炎症を抑制する。
薄毛の問題は外見の問題だけではなく、心理的な影響をもたらしてしまう
髪は単なる外見の一部にとどまらず、自己表現や自信の象徴でもあり、そのため薄毛や脱毛は美容上の悩みを超えて、自尊心の低下や対人関係での不安感、場合によってはうつ状態にまでつながる深刻な心理的影響をもたらしてしまう。実際、研究チームも、「髪は自己評価やアイデンティティに直結する重要な要素であり、薄毛や抜け毛は単なる美容の問題ではなく、心理的ダメージを引き起こす」と指摘している。健康な毛髪を保つためには、飲み物や食生活の見直しが重要だ。抜け毛が気になり始めた段階で生活習慣を改善し、必要に応じて専門医に相談することは、将来の髪と心の健康を守る第一歩となるだろう。
出典:
Struggling with Thinning Hair? It May Be Caused by What You Drink
Your soda could be making you bald
Sugary drinks increase hair loss risk, scientists warn
Drink enjoyed by millions every day 'could trigger hair loss', experts warn
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