いつでもどこでもできる健康法「爪もみ」→指先のツボ押しで巡りを整える、心と体のリセット習慣
毎日の忙しい生活の中で、いつも疲れている…お肌の調子もいまひとつ…そのようなお悩みはありませんか?女性の身体はホルモンバランスの変化や毎日の生活リズムの影響を受けやすく体調に直結します。そこで今回はいつでもできる健康法「爪もみ」をご紹介します。体調の変化に寄り添うケアとして、内側から心身のサポートをしてみませんか?ぜひ試してみて下さい。
爪に表れる健康状態
爪の状態は「小さな健康サイン」として昔から伝えられています。爪が割れやすい、もろい、変色などは爪そのものの外的な問題だけではなく身体の内側からのサインとしても考えられています。
・血行不良
・エネルギー不足
・慢性疲労
中医学(東洋医学)では爪は「肝」との関わりがあるとされています。肝は筋(すじ)を主り、爪は筋の余りと表現されます。爪は筋の延長として考えられています。健康な人の親指の爪の付け根には半月がくっきりと見えることが多いです。爪は「肝の華」といわれ肝血が指先末端まで行き届いている状態を表します。
爪をもむメリットとは?
手の指先、足のつま先にある爪を心地よく揉むことで血行促進や自律神経の調整を促すことができるといわれています。指先には末梢神経が集まり、爪の生え際にはツボ(井穴)が集まり自律神経、免疫系に働きかけると考えられています。現代人に多いストレス過多、イライラ、血流の滞り、冷えなど、爪を揉むことでこれらの改善に役立てるといわれています。
手の指、足の指の爪の周囲にあるツボ
ツボは身体の片側に361(365とも)のツボがあると伝えられています。このツボをつないでいる気血が循環する通路を「経絡」といいます。この経絡には五臓六腑と繋がる「十二経脈」という主要な12のラインがあります。手の指、足の指の爪の周囲には十二経脈の始まりと終わりとなるツボが集まります。爪の周囲にあるツボ(井穴)を揉むことで経絡を通して臓腑に影響するさまざまな部位へ働きかけると考えられています。
手の指先爪の周囲にあるツボ
・親指 「少商 しょうしょう」 肺、呼吸器や腕の内側の症状に関わる
・人差し指 「商陽 しょうよう」 鼻や歯、喉、皮膚、腕の外側の症状に関わる
・中指 「中衝 ちゅうしょう」心臓、循環器、精神意識、腕の中央内側にある症状に関わる
・薬指 「関衝 かんしょう」 片頭痛、耳、目、肩、腕の外側の症状に関わる
・小指内側 「少衝 しょうしょう」心臓、循環器、精神意識、腕の内側小指側に関わる症状に関わる
・小指外側「少沢 しょうたく」耳、喉、発熱、腕の外側小指側の症状に関わる
足のつま先周囲にあるツボ
・親指外側「隠白 いんぱく」 消化器系、婦人科、脚の内側に関する症状
・親指内側「大敦 だいとん」 生殖器、婦人科、脚の内側に関する症状に関わる
・人差し指 「厲兌 れいだ」 顔面、鼻、歯、喉、消化器系の症状に関わる
・薬指 「足竅陰 あしきょういん」 側頭、目、耳、体側、脚の外側の症状に関わる
・小指 「至陰 しいん」 後頭部、背筋、腰、泌尿、難産、逆子などの症状に関わる
<やり方>
爪もみ前にやると効果アップ
・深呼吸(吐く息を長く)リラックスする
・手、足を温めておく
1)爪の両サイドを挟むようにして揉む
2)爪の全体、指の先端をまんべんなくもみほぐす
爪もみ後にやると効果アップ
・水分補給(白湯、温かいもの)
・指先や手首をかるく動かす
<POINT> 足の中指には認定されたツボ(井穴)はありませんが、揉んでおくと良いでしょう
参考図書 中医養生ヨガ指導養成テキスト、経穴マップ第2版
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