更年期世代の筆者が救われた【気力が出るツボ】気力、生命力が入ってくる!背中のツボ「命門」の押し方

 更年期世代の筆者が救われた【気力が出るツボ】気力、生命力が入ってくる!背中のツボ「命門」の押し方
photo by Naomi Nishikawa
西川尚美
西川尚美
2025-02-24

ツボとは東洋医学の考えに基づいていて、体内に存在する「経絡(けいらく)=気の流れる川」に存在する経穴(けいけつ)のことを表します。経穴は、経絡上の気血流を管理するといわれており、気が詰まったり、少なすぎたり、多すぎたりするとツボ周辺が硬くコリコリになったり、ヘナっと弱くなったりという現象が生じます。今回は「気力が出ない更年期世代」うってつけの、筆者が実際に効果を感じたツボをご紹介いたします!

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更年期症状の改善におすすめの「ツボ刺激」

更年期症状は、40代以降、加齢とともに訪れるホルモンバランスの乱れによって引き起こされる様々な不快症状です。

人によって出る症状も強弱も違いますが、だるさや疲労感を感じることが多くあります。そして、だるさによって活動が低下すると、気血の循環も低下し、症状が悪化してくるなど、悪循環を生じるのが厄介なところです。

⚫︎主な更年期の症状

のぼせ、ほてり、発汗・冷え、悪寒・だるい、疲れやすい・息切れ、どうき・肩こり、腰痛、関節痛・めまい、ふわふわ感・指やひざのこわばり、痺れ・頭痛、、頭が重い・寝つきが悪い、熟睡感がない・家事ができない・不安・うつ気分・落ち込み・無気力・イライラ、怒り・パニック感、過呼吸・判断力・集中力・記憶力の低下・気が動転する、緊張する(NHK eテレ 「きょうの健康」より)

気力回復のツボ【命門】

「命門」とは、背中側にあるツボのひとつで、生命エネルギーの源が入ってきて育むと言われる門です。英語でもそのまま「the Gate of Life」という名前で呼ばれています。

位置としては、おへそのちょうど真裏の背骨の真上、正中線上、督脈にあります。生命力、先天の気(=両親から受け継いだ生命力)、「腎」と密接な関係があり、腎気が弱ると元気や体力がなくなり、腰や膝の痛みを感じてくると東洋医学の教科書にあります。

命門を体力、免疫力が弱った際に押すと、全身の不調が整い、気力が湧き、辛いことから立ち直ることができるとされ、「心にも美容にも効くツボ」と言われています。私がアメリカで経絡を学んだ時、正中線上の経絡は特に特別なラインで、「気のスーパーハイウェイ(高速道路)」と表現されていました。

命門イラスト
イラストAC

⚫︎【命門の効果】

・腰痛や膝の痛み改善
・脊椎の強張り改善
・下肢麻痺などの症状の改善 
・腎臓の働きを強める
・全身の生命力を高める 
・寒くて元気が出ない時の緩和
・全身の冷え改善
・月経不順、おりもの、生理痛の改善
・閉経、更年期症状の改善
・不妊
・頻尿
・膀胱炎、尿道炎、尿もれ
・耳鳴り、難聴、めまい

命門の探し方

おへその真裏、背骨上、第二腰椎と第三腰椎の間、が目安です。背中側の正中線にあり、この正中線の経絡を「督脈」といいます。

位置
Photo by Naomi Nishikawa 

ツボの押し方

①手の人差し指、中指でまるく円を描きながら、命門を9回ぐるぐる押す。

②同様に逆回りにも9回押す。

Lower back
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③軽くこぶしを握るか、手のひらをすぼめたカップハンドで、命門を9回叩く。

Kobushi
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Cup
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Hands
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④テニスボール等の上に仰向けになり、ボールで命門を押して刺激する。ソフトな感触である程度の圧がかけられるものならば、どんなボールでもOKです。

Ball
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※そのほかに、命門をホットパックで温めたり、固いバスケットボールやホイールというフィットネスツールを使って、ブリッジポーズをするのもおすすめです。

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