更年期から急に老けてしまう…NGな食べ方と、老化を遅らせる上手な食べ方


「できれば若々しく健康に過ごしたい」「老化を遅らせたい」。年を重ねるにつれて強く思うようになる人も多いでしょう。実はこの老化の原因は体の「糖化」にあることがわかってきています。今回は、糖化の仕組みと糖化を防ぐ=いわゆる老化物質である「AGE」を防ぐ食べ方について紹介します。
老化を促進させる「糖化」とは
先日このような質問をいただきました。
「このごろのシワや乾燥、たるみが気になります。更年期から急に老化が加速したように思うのですが、日頃の生活で簡単に老化を遅らせる方法はありませんか?」(53歳・女性)
年齢を重ねるにつれて体が変わっていく、いわゆる「老化」の原因はいろいろありますが、老化は体の糖化も大きな原因の一つであることが明らかになってきています。糖化とは、“体のこげ”とも言われています。食事などから取った余分な糖は、体内のタンパク質や脂質と結びついて細胞の老化を促進させます。そのため、糖化が進むと、肌のシワや乾燥、たるみ、くすみなどが増えてしまいます。
糖化によって老化物質「AGE」が作られる
また、糖化によって「AGE(糖化最終生成物)」が作られます。分かりやすい例で言うと、例えばホットケーキを思い浮かべてみてください。ホットケーキは、最初は白っぽく黄色い生地ですが、焼くとこんがりと茶色くなります。これはホットケーキの材料である砂糖が、卵、牛乳といったタンパク質と結びついて糖化している状態。クッキーやプリンのカラメルソースなども同じです。こんがりしていて美味しそうですよね。

ただ、この糖化が私たちの体内で起こると、老化の原因となるだけでなく、AGEは多くの病気を引き起こす原因になることがわかっています。例えば、血管が硬くもろくなる「動脈硬化」、骨がもろくなる「骨粗鬆症」、生活習慣病といった命に関わる病気のリスクを高めることが分かっています。そのため、糖化を防ぎ、AGEが作られるのをできるだけ抑える生活をすることが、老化を防ぐポイントになるとともに、健康を守るためにとても大切になります。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く