更年期から急に老けてしまう…NGな食べ方と、老化を遅らせる上手な食べ方


AGEをを防ぐには血糖値を上昇させない「食べ方」の工夫が必要
ではどうすれば、AGEを抑えられるのでしょうか。今回は、食べ方のコツという視点でお伝えします。
1つ目は、血糖値を上昇させないことです。これは、AGEを作らせないことにつながります。血液中の糖(ブドウ糖)の濃度を示す血糖値は、食後に上がりやすくなります。血糖値は、食後30分から1時間でぐんと上がりますが、そのときに糖化が起こる、つまり、AGEができやすくなります。ただし、血糖値を上げる原因となる糖分=炭水化物は、私たちが生きていくためのエネルギー源です。非常に大切なものなので、ストイックに糖分をカットした生活を送るのはむしろ危険です。そのため、糖分を厳格にカットする方法はとらずに血糖値の上昇を抑える食べ方のコツを知っておくことが重要になります。
食べ方のコツ①よく噛んでゆっくり食べる
血糖値の上昇を抑える食べ方のコツ1つ目は、よく噛んでゆっくり食べることです。
よく噛むことで脳が刺激され、食べ物を消化し始める前からインスリンが分泌されやすくなります。インスリンは血糖値を下げる働きをもつホルモンです。そのため、インスリンが適度に分泌されると、食後の血糖値をスムーズに下げ、老化物質であるAGEを作らせないようにすることにつながります。

食べ方のコツ②低GI値の食品を選ぶ
血糖値の上昇を抑える食べ方のコツ2つ目は、低GI値の食品を選ぶことです。
GI(グライセミック・インデックス。Glycemic Indexの略)とは、食後血糖値の上昇を示す指標です。GI値が低いほど血糖値が上がりにくくなる、つまりAGEが作られにくくなります。私たちは健康のために食べ物を選ぶときに、「◯カロリー」で示されるエネルギー量ばかりに注目しがちです。しかし、血糖値の上昇という観点から考えると、エネルギー量よりもGI値の低い食品を選ぶことのほうが重要になります。

GI値が55以下のものが低GI食品とされており、デンプン質が少ないもの、食物繊維が豊富な食品、精製されていない茶色い穀物などが挙げられます。食品でいうと、全粒粉のパン、そば、葉物野菜、きのこ類、豆類、果物だとりんごやいちご、砂糖の入らないヨーグルトなどがあります。
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