首が痛い・目が痛い・頭が重い|そんな時は【天柱のツボ】がお助け!デスクでできるスッキリツボ押し
首の痛み、目の痛み、頭の重さ、叫びたくなるほどつらい時ってありますよね? 今回はみなさんを悩ませる首肩頭のこりによく効くツボのご紹介です。後頭部付近にある「天柱(てんちゅう)のツボを刺激して、首や頭部の不調を緩和しましょう。
体調改善にはツボ押しが効果的
ツボとは正式には「経穴(ケイケツ)」とよばれ、東洋医学の考えに基づく「気の流れる川=経絡(ケイラク)」に点在しています。全身に361個あると認定され(WHO認定)、それ以外の穴を含むと700個とも1000個ともいわれています。
また、ツボ押しには科学的な根拠があることも明らかになっています。ツボを刺激すると、脳内物質の分泌が促され、痛みを緩和したり、自律神経を整えたりする効果があります。具体的には、毛細血管の拡張、神経伝達物質の放出、免疫機能の活性化などのメカニズムがわかっています。
東洋医学では、「気=エネルギー」が全身を流れることが、身体機能を元気にすると考えられています。ツボは、気の出入口。気の詰まりや減少を感じた際には、押したり、叩いたり、温めたりしてみましょう。簡単な刺激で体調改善を感じることができます。
こんな症状には「天柱」が効く
・肩こり首こり:首や肩の筋肉の血行を促進し、こりを和らげます。
・眼精疲労:目の疲れ、かすみ、視力低下の緩和に役立ちます。
・頭痛、片頭痛:緊張型頭痛や後頭部の頭痛に効果的です。
・自律神経の安定:自律神経のバランスを整え、めまい、吐き気、疲労回復に効果があるとされています。
・鼻の不調:慢性鼻炎や鼻づまりの改善に有効です。
・全身血行不良、冷え:首から下に血が巡り体温も上がります。
その他にも吐き気、消化不良、頭のつまり感、モヤモヤ、気分の落ち込み、イライラ、高血圧、不眠にも効果があります。
天柱の位置
後頭部の髪の生え際、頭蓋骨と首の付け根付近。中央の窪み(ぼんのくぼ)から左右に触れる太い筋肉(僧帽筋)の指一本外側。
少し上向きに押すと見つけやすいです
僧帽筋とは
僧帽筋は、首の後ろから背中にかけて広がる大きな筋肉で、肩甲骨を動かす役割があります。天柱はこの僧帽筋の上部外縁に位置しています。
デスクでできる天柱のツボ押し
天柱は、頭と体を結ぶ大切な場所であり、「天」は頭部、「柱」は支えることを意味する、その名の通り重要なツボです。日々の疲れや不調を感じた時に、セルフケアとして取り入れてみてください。
①両手の親指を天柱に置き、あごを上げながらゆっくりと押します。5秒ほど押して力を抜く、これを数回繰り返すとよいでしょう。
②親指で天柱を軽く押さえ、気持ちいい程度の圧で数回押します。続いて円を描きながらマッサージをします。
③首をゆっくりと後ろに倒したり、左右に回したりする動きと組み合わせることで、より効果的に僧帽筋を刺激できます。
押し方のコツ
・強い力で押さず、気持ちいいと感じる程度の力でじんわりと押しましょう。
・ツボを刺激するほかに、蒸しタオルなどで天柱の周りを温めるのも効果的です。
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