疲れを感じたら…〈1日の終わりにぜひやりたい〉全身のエネルギーバランスを整えるツボとケア方法

疲れを感じたら…〈1日の終わりにぜひやりたい〉全身のエネルギーバランスを整えるツボとケア方法
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伊藤香奈
伊藤香奈
2025-05-20

体の不調を感じた時、一番簡単ですぐにできる対処法といえば「ツボ押し」。改めてツボってなに?どうして効果があるの?の解説と、今回は元気が湧いてくるツボケアをご紹介します!

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経絡とは?

経絡とは、東洋医学における気(エネルギー)や、血(体液や血液)が通る道や川のことと。皮膚や内臓、筋肉などをつないでいるラインで、経絡を意識したヨガやストレッチは、体の中に流れている川の流れに沿って、伸ばしたり刺激を入れたりすることで無健康へと導くことを目的として使われます。また、ツボでよく知られる経穴(けいけつ)は、エネルギーが流れる川の上にある、エネルギーが集まったり、出入り口になるポイント。1989年にWHOによってツボの数は361穴と定められました。しかし、それより前から使われてきた、経絡上にないツボも含めると、1000穴以上もあるといわれています。

経絡と経穴
経絡=川と、経穴=ツボの例。このようなラインが沢山存在する
イラストAC

ツボを押すと何が良い?

ツボは、エネルギーが流れる川の上にある、エネルギーが集まったり、エネルギーの出入り口。皮膚の表面近くに存在し、強く押したり、奥の方まで刺激を入れようとしなくても十分にアプローチが可能なため、セルフケアとして取り入れやすいのが特徴です。経絡の考え方では、ツボを押すとツボにつながっている川(=経絡)を通して、身体の内側までアプローチできると考えられています。〇〇のツボを押すと内臓の不調に効くとか、頭痛が軽減するなどの効果があるといわれるのは、そのためです。

経絡のイメージ
エネルギーの流れるラインが沢山ある
イラストAC

ツボへの刺激は押すだけじゃない?

ツボといえば「押す」という印象が強いですが、実はツボの場所は押す以外の刺激でも効果があるといわれています。セルフケアで取り入れられるツボへの刺激は以下のようなものがあります。自分が好きな方法を見つけて取り入れてみましょう。

1. 温熱療法(おんねつりょうほう)

・お灸(きゅう)
ヨモギを使ったお灸でツボを温める方法。血流を良くし、冷え性や胃腸不調に効果的。

・温湿布やカイロ
手軽にできる方法。疲れた箇所や冷えた部分にツボを意識して貼る。

2. 冷却療法

炎症や腫れがある場合、ツボのある部位を冷やすことで過剰な反応を抑える。スポーツ後のケアにも効果的。

3. マッサージ(擦る・さする)

強く押さずに「さする」ことで神経やリンパの流れを整える。特に小児や高齢者にはこの優しい刺激が有効。

4. アロマオイル・精油

ラベンダーやユーカリなどのオイルを使ってツボ周辺を軽くマッサージ。香りと触覚の相乗効果でリラックスを促進。(好きな香りであれば、何であってもリラックス効果が見込めるのでGOOD!)

5. 鍼(はり)療法

東洋医学に基づいた方法で、ツボに細い針を刺して内臓機能や痛みの改善を図る。治療院で行う以外に、ドラッグストア等で、セルフケアに使える短い鍼がついたシールも販売されている。

6. 電気刺激(EMSなど)・磁気刺激

電気パルスや磁気を用いてツボに刺激を与える家庭用機器もあり。磁気を発生するシール等。

7. ツボテーピング

キネシオテープなどをツボに貼ることで、刺激とサポートを継続的に与える方法。

疲れた体に!「元気」に効くツボ

体の中には1000以上のツボがありますが、その中でも良く使われるツボというものが存在します。今日は、身体の中心にあり「元気の源」ともいわれる関元(かんげん)のツボをご紹介します。関元は、エネルギーが集まり体全体のバランスを整えるツボ。生理不順や冷え性、便秘や下痢などのお腹の不調にも効果的といわれています。

関元のツボ
関元のツボはおへそから指4本下
イラストAC

ツボを押す場合は、椅子に座るか仰向けの姿勢もオススメです。リラックスできる姿勢で始めていきましょう。

1)おへそから指4本分下の部分に両手の中指をあてる

2)ゆっくり吐きながら、少しずつ圧を強めて関元のツボを押す(5~7秒)

3)吐ききったら圧を緩め指を離す

呼吸に合わせて3~5回、行ったら、目を閉じて余韻を味わいましょう。

ツボの部分がどこかわからない、という場合は、あえてツボではない他の場所を押してみましょう。そして、もう一度ツボの場所と思われる場所付近を押していくと、感覚が違う部分が見つかると思います。ツボを刺激できている証拠です。

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