「突然息苦しくなる…」更年期とパニック障害!原因は?ツボ押しと呼吸で対策ケア


突然息苦しくなり、死んでしまうのではないかと感じた…特に体に異常は見られないのに、こうした強い恐怖を感じる発作を繰り返す「パニック障害」。実は更年期の症状と似たものもあり、更年期に起こりやすくなります。治療には医療機関での受診が必要なケースが多いですが、その不安感を少しでも和らげるケア方法を知っておくと安心です。今回はパニック障害が更年期に起こりやすい原因と自分でできる対策ケアをお伝えします。
死を感じるほどの苦しい症状を繰り返す「パニック障害」
最近、こんなご相談をいただきました。
「会社からの帰宅途中の電車で突然、動悸がしました。動揺したら息もできなくなった気がして、すぐに救急車で病院へ行きました。精密検査を受けましたが、異常なし。心療内科を紹介され『パニック障害』と診断されました。更年期とも重なり、いつ症状が出るのか不安です。自分でできる対策ケア方法はありますか?」(49歳・女性)
私自身も、10代の頃に突然息ができなくなる経験をしました。当時はとてもストレスを感じていて、「息が吸えない、このまま倒れてしまうのではないか」と、とても怖い思いをしました。実際は1分程度でしたが、体感ではとても長く感じられました。きっと、今回ご相談をくださった方も同じような恐怖を味わっていたのではないかと思うと、心が痛みます。
さて、パニック障害とは、突然以下のような症状とともに、「このまま死んでしまうのではないか」と思うほどの恐怖を伴う発作(パニック発作)を繰り返す病気です。パニック発作が1カ月のうち数回以上みられる場合に、パニック障害と診断されます。
パニック発作の主な症状
・動悸
・息切れ
・胸の痛みや圧迫感
・めまい
・しびれ
・発汗
・吐き気
・息苦しさ
・息を吸っているのに吸っている感じがしない
ただし、パニック発作は基本的に、命に関わることはありません。精密検査を受けても体の異常は見つからないことが多いのです。
更年期にはパニック障害が起こりやすい
特に更年期は、パニック障害が起こりやすい時期といえます。その理由としては、40代〜50代にかけて起こる更年期は、 家族や仕事環境の変化によるストレスが大きい時期であることが挙げられます。また、性ホルモンの急激な低下により、自律神経が乱れやすくなっており、ストレスを感じやすい状態です。自律神経の乱れは、動悸や息切れなどの症状を引き起こす原因にもなります。これらの要因により、更年期にはパニック発作に似た症状を感じやすくなるのです。
まずは医療機関を受診。心を落ち着かせる方法も知っておく
パニック発作のような症状を繰り返すなど、パニック障害かもしれないと感じたら、精神科、心療内科、メンタルクリニックへの受診をおすすめします。一方で、ぜひ知っておきたいのが、心を落ち着かせるケア方法です。今回は、リラックスをもたらす3つのツボ押しと呼吸法をお伝えします。パニック発作ほどではなくても不安を感じたり混乱を感じたりしたときにも、ぜひ試してみてください。
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