更年期のお悩み相談を3000件以上受けて分かった〈更年期の不調から早く回復する人〉の特徴とは?


更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
私は、更年期世代向けのカウンセリングサービス「よりそる」を運営していますが、更年期でお悩みの方のお悩みをこれまで3000件以上受けてくると、早く回復する人と時間がかかる人の特徴がわかってきました。今日はそのことについてお話ししたいと思います。
1)自分の体調を客観的に見ている
体調が良い日、悪い日で一喜一憂するのではなく、どんなときに不調が出やすいのか、どんな時は比較的体調が良いのか、といったことを把握している人は回復が早いです。
体調が落ちる理由が分かっているので、その時をどうやり過ごすか、とかスケジュールの調整が上手にできるからです。
2)自己開示ができる
自分のことをきちんと話せる人は、「何に困っているか」が周囲も理解しやすいので助けを受けやすくなります。
調子がわるいことを「みっともない」と思わずに、正直に欲しい援助を伝えてみましょう。
勿論断られることはあるかもしれませんが、それでも何も言わずに一人で抱え込むよりはずっとマシです。
家族に対しても職場でも「どんな支援が欲しいのか」「どこまでは相手もやってくれそうなのか」を上手に話し合ってみてください
3)コツコツとできる人
更年期は治療と同時に生活改善が必要になってきます。体を動かしたり、食べるものに気を付けていく必要があるからです。「若い時はお菓子ばかりたべていましたが、今はやめました」という方も多くおられます。
また、「体を動かす」と言ってもたまに動かすのではなく、ちょっとしたことでもいいので継続する方が大事です。逆に言えば継続できる小さなことを始めて続けていける人は早く良くなりやすいです
4)今やるべきことに集中できる人
不安になるときは大抵未来のことを考えたり過去を振り返っている時です。でも今この瞬間自分がやるべきことに集中したら、不安は軽減されます。
時に不安になっても今やるべきことに意識が戻せる人は回復が早いです。また、やりたいことが決まっていて、今そこに向けて頑張れる人は、更年期自体も軽く済んでいます。
5)トライアンドエラーが繰り返せる人
更年期の治療は、人によっては合う・合わないが大きいものです。漢方一つとっても体質によって合うものが違ったり、ホルモン補充療法でも合う人合わない人がいます。
ですからまずは「自分がやってみないこと」にはあっているかあっていないかわかりません。
時々「〇〇の治療をやってみたいのですがどうですか?」とSNSであげている人がいますが、正直合うか合わないかは人によって違います。様々な意見が出てきて逆に混乱している人もよくみかけます。医師と二人三脚で自分に合う治療法を見つけていくことが重要ですし、おすすめです。
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