「ふと取り残されたような気分に…」更年期からの孤独感、原因と自分でできる対策とは?

 「ふと取り残されたような気分に…」更年期からの孤独感、原因と自分でできる対策とは?
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永田京子
永田京子
2025-02-14

子どもも成長して家から巣立つと、ふと取り残されたような気分になったり、楽しそうな友人や同僚を見ては私なんか…と思ってしまう。更年期は、そんな「孤独」を感じ、嫌な気持ちになりやすい時期でもあります。今回は、そもそも「孤独」とは何なのか、なぜ孤独を感じるのか、孤独を感じないで過ごすにはどうすればよいのかについてお伝えします。

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更年期は孤独を感じやすくなる

先日このようなご相談をいただきました。

「50代になり、子どもも巣立ち、とても寂しく感じています。このまま孤独に過ごしていくのかと思うと気が重いです。こんなふうに感じるのは私だけでしょうか?」(50代女性)

孤独を感じているのはあなただけではありません。みんな感じています。とはいえ、ちょうど40代過ぎから50代にかけての更年期は、こうした孤独を強く感じやすい時期といえます。 体内では性ホルモンが急激に減り、心身ともに不調が起こりやすくなります。同時に、この時期は子どもが巣立つ、親の介護や死別といった家族の変化、自分自身の社会的な役割の変化なども重なりやすくなります。また、鏡を見るたびに「ああ、また白髪が増えている」「しわが増えた」といった喪失感を感じてしまったり、「もう20代30代の自分ではない。この先の生涯は限りがある」というような現実につきつけられるといった時期でもあります。こうした要因が重なることで、更年期には孤独感が際立ちやすくなります。

強すぎる孤独感は命に関わる病気のリスクに

ただ、孤独感が強すぎると、健康に悪影響が及びます。どれぐらい影響があるかというと、タバコを1日に1箱吸うのと同じぐらい、健康状態によくない影響があるという研究もあります。さらに、孤独感は心血管疾患、例えば脳梗塞、心筋梗塞など、命に関わる病気のリスクを上げることもわかっています。そもそもこの「孤独」の正体は何なのでしょうか。また、なぜ孤独を感じると嫌な気持ちになるのでしょうか。そして、孤独を防ぐためにできることはないのでしょうか。解説していきましょう。

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