「ふと取り残されたような気分に…」更年期からの孤独感、原因と自分でできる対策とは?


孤独=一人でいることではない
一人でいること=孤独、でしょうか。そうではありません。例えば、家族がみんな出かけてしまい、家で一人でのんびりしているとき、孤独は感じませんよね。「孤独」を感じるかどうかは、その人自身の主観、ものの捉え方によるものです。例えば、3日間誰とも会わなくても平気な人もいれば、FacebookやInstagramなどのSNSで何か投稿をして10分間誰からも「いいね」がつかないだけで、「私は世界から取り残されてしまった…」と孤独を感じる人もいます。孤独とは、自分が求めている人や社会との繋がりと実際の繋がりに差がある状態です。つまり、あなたが孤独だと思えば、あなたは孤独です。あなたが「孤独じゃない」と思うならば、あなたは孤独ではないということになります。

なぜ孤独を感じるのか
ではなぜ、「自分は孤独だ」と感じるのでしょうか。孤独を感じると、寂しくて、不安もあって、とても嫌な気持ちになりますよね。この孤独の起源は、原始時代に遡るとされています。原始時代から、人間が生き残るのには仲間が必要でした。狩りをして獲物を捕るにしても、一人で狩りをするのはハードルが高い。しかし、仲間が複数いれば、協力して獲物を追い詰めて捕獲し、それを食べて生き延びることができます。動物に襲われそうになっても、一人で戦うのは大変ですが、集団でいれば誰かが自分よりも早く動物の襲来に気づき、生き残ることができる確率が高まります。逆に言うと、原始時代は孤独=生命の危機だったということです。この状態が、私たちの脳にはしっかりとプログラミングされています。
一方で、生き残るために、人は集団でいることに対して脳が報酬を与えるようにできています。だから人間は、仲間といると安心し、人とつながると安心する、一方で、孤独は嫌だ、寂しいと感じるようにできているのです。
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