腰痛の原因はストレス!?慢性腰痛の原因と更年期からの3つの対策ケア


腰痛に長く悩まされる人は少なくありません。実際、日本人の自覚症状のトップは、男女とも腰痛であるという調査結果があるほどです(厚生労働省の「令和4年 国民生活基礎調査」より)。特に更年期には、腰痛が起こりやすくなります。今回は長引く腰痛の原因は何かを解説するとともに、日頃からできる対策ケアを3つ紹介します。
腰の痛みが3ヶ月以上続く場合は「慢性腰痛」
先日、このようなご相談をいただきました。
「もう長年、腰が痛いです。整形外科に行っても異常がないのに痛いです。これは更年期によるものでしょうか。対策があれば教えていただきたいです。」(50代・女性)
腰が痛いのは本当に辛いものです。この方のように、腰の痛みが3ヶ月以上続く状態を「慢性腰痛」と言います。腰の痛みの原因は様々です。腰椎椎間板ヘルニアなどの病気が原因で痛みが出ている場合のほか、性ホルモンの変動が大きい更年期の症状として、腰痛や膝の痛み、関節の痛みに悩む人もいます。また、腰自体には問題がないのに痛む場合もあります。この慢性腰痛は、特に男女ともに30代から50代に多く見られます。
慢性腰痛の主な原因は「ストレス」
実は、慢性腰痛の原因の多くは「ストレス」であることがわかっています。慢性腰痛は、私たちの脳とすごく大きな関係があるのです。「腰が痛い」と感じると、その痛みの知らせが脳に届きます。すると、脳からドーパミンなどの痛みを和らげるホルモンが分泌されます。ここで想像してみてください。とても楽しいことをしているとき、または何かに没頭しているときに痛みを忘れていたという経験はありませんか。ドーパミンが分泌されると、「痛い」という知らせが脳に届きにくくなり、痛みが弱まったり、痛みを忘れたりすることがあります。しかし、生活の中で長期的にストレスを感じていたり、不安感やうつうつとした状態が続いたり、常に心配事がある状態が続くと、脳はドーパミンなどの痛みを和らげる物質を分泌しにくくなってしまいます。すると、普段だったら気にならないような少しの痛みも、とても痛いと感じてしまうことがあるのです。こうした慢性腰痛にどう対応するか、今回は3つの対策ケア方法を紹介します。
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