【体が硬い人でも簡単にできるストレッチ】ガチガチに固まった「太もも」をほぐす仰向けほぐし
骨盤を支えている筋肉のひとつに、太ももの筋肉があります。太ももの筋肉が硬くなると、骨盤が傾いてしまい、姿勢が悪くなってしまいます。腰痛やひざ痛の原因にもなるので、太ももの筋肉を柔らかくほぐしておくことが大切です。
【太ももの前側】を柔らかくした方がいい理由
太ももの前側にある大きな筋肉を「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」と呼びます。「大腿直筋(だいたいちょっきん)」「中間広筋(ちゅうかんこうきん)」「外側広筋(がいそくこうきん)」「内側広筋(ないそくこうきん)」の4つの筋肉から構成されていて、主に、ひざ関節の伸展(ひざを伸ばす)と股関節の屈曲(股関節を曲げる)の際に働きます。
膝や反り腰の原因に
大腿四頭筋が硬くなると、歩くときや階段をのぼるときにひざ関節に負担がかかり、ひざを痛めてしまう原因になってしまいます。また、大腿四頭筋が硬くなることで、骨盤が前に傾き、反り腰になりがちです。腰のカーブが大きくなるので、腰痛の原因にもなります。
硬くなった大腿四頭筋をほぐす仰向けストレッチ
①両ひざを立てて床に座り、右ひざを正座のような形に折り曲げ、かかとをお尻に近づけます。
②両手を伸ばし後ろの床について、上半身を後ろに倒します。
③可能であれば、両ひじを床につけましょう。きついと感じた場合は、そのままでOK。
④右ひざを床に近づけ、右の大腿四頭筋を伸ばしていきます。
⑤呼吸をしながら30秒ほどキープし、反対側も行います。
【太ももの裏側】を柔らかくした方がいい理由
太ももの裏側にある筋肉を「ハムストリング」と呼びます。「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「半膜様筋(はんまくようきん)」の3つの筋肉から構成されていて、主に、股関節の伸展(脚を後ろに引く)と膝関節の屈曲(膝を曲げる)際に働く筋肉です。
腰痛や肩こりの原因に
ハムストリングが硬くなると、骨盤が後ろに引っ張られ、腰から背中が丸くなってしまいます。猫背になることで、頭が前に出やすくなり、首や肩に負担がかかりやすくなり、腰痛、肩こり、首こりの原因となります。また、ハムストリングが硬くなると、股関節やひざ関節の動きも制限されてしまうので、肉ばなれを起こす可能性も高まってきます。
硬くなったハムストリングをほぐす仰向けストレッチ
無理なくほぐすために、ヨガベルトまたは長めのフェイスタオルを使用してください。
①両ひざを立てて仰向けに寝て、右足の裏にヨガベルトを引っ掛けます。
②右ひざを伸ばしながら、可能な範囲で右脚を上半身に引き寄せましょう。
③ハムストリングが伸びにくいと感じる場合は、何度か右脚を前後に揺らして、少しずつほぐしていきましょう。
④無理のない範囲で引き寄せたら30秒ほどキープし、反対側も行います。
【太ももの内側】を柔らかくした方がいい理由
太ももの内側の筋肉を「内転筋群」と呼びます。「恥骨筋(ちこつきん)」「短内転筋(たんないてんきん)」「長内転筋(ちょうないてんきん)」「大内転筋(だいないてんきん)」の4つの筋肉から構成されていて、主に股関節の内転(脚を閉じる)の際に働きます。
股関節の歪みやX脚の原因に
内転筋群は骨盤についていることから、骨盤の安定に欠かせない筋肉でもあります。内転筋群が硬くなると、股関節の可動域が狭くなってしまいます。また、ひざが内側に入るX脚の原因にもなりやすいです。
硬くなった内転筋群をほぐす仰向けストレッチ
ケガをしないために、ヨガベルトか長さのあるタオルの使用をおすすめします。
①両ひざを立てて仰向けに寝て、右足の裏にヨガベルトを引っ掛けます。
②右脚をゆっくりと外側に開きます。左のお尻が浮かない程度の開きでストップしましょう。
②呼吸をしながら30秒ほどキープし、反対側も同じように行います。
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