足の指が硬いと全身が疲れやすい?〈小さな指を伸ばして全身を整えよう!〉足指3ステップストレッチ
足指は靴による締めつけや、足指をあまり使わない歩き方が原因で、思った以上に負担がかかり、硬くなりやすい部位です。この硬さが全身の疲れやすさに繋がることがあることをご存じですか?
足指と全身の疲労の関係
足指は全身の中でも小さな部位ですが、硬くなると次のような理由で全身の疲労にも関係する場合があります。
姿勢の崩れとバランスの低下
足指は歩行や立ち姿勢を支える重要な役割を果たします。足指が硬くなると、足のアーチがうまく機能せず、姿勢が崩れやすくなります。また、足元のバランスが不安定になり、無意識に他の筋肉を余分に使ってしまいます。このため、骨盤や背骨、肩に負担がかかり、全身の筋肉が疲れやすくなります。
足底筋膜への影響
足指が硬くなると、足底筋膜(足裏の筋膜)が硬くなり、足全体のバランスが崩れます。これにより、歩行や立位時の負担が増し、腰や膝、肩など他の部位にも影響を与え、全身的な疲れを引き起こします。
血行不良による疲労
足には多くの血管が通っており、足指の柔軟性が低下すると血流が滞りやすくなります。この血行不良が全身にも影響を及ぼし、疲れを感じるだけでなく、冷えやむくみを引き起こす原因になります。
ツボの刺激不足
足裏や足指には、体全体に影響を与えるツボが多くあります。足指の硬さが続くと、これらのツボへの刺激が不足し、体のエネルギーの流れが滞り、疲れや不調を引き起こしやすくなります。
そこで今回は、硬くなった足指をじっくりと伸ばして柔軟性を取り戻すストレッチをご紹介します。
硬くなった足指の柔軟性を取り戻そう!3ステップストレッチ
足指を立てて体重をかけることで、普段あまり使われず圧迫されやすい足指や、足裏のアーチを支える筋肉が鍛えられます。段階ごとに少しずつ負荷を加えるので、無理なくできるやり方を選んで試してみましょう。
ステップ ①
① 四つ這いになる。両膝と両足を揃えて、つま先を立てる。両手を肩よりも少し前にくる位置につく。
② 息を吐きながら、両手で床を押してお尻をかかとに近づけながら、足指に体重を少しずつ載せる。ちょうど良いところで止まってゆっくりと呼吸を続けてストレッチ。
ステップ ②
お尻をかかとに乗せ、上半身を起こしてつま先を立てた正座に。前かがみにならないよう、腰の真上に肩がくるように上半身の姿勢を整える。
ステップ ③
両腕を頭上に伸ばし、指を組んで手のひらを天井に向ける。足指で床をしっかりと捉えたまま、頭頂、手のひらを真上に高く伸ばすようにして上半身の姿勢を保つ。腰が反らないように気をつける。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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