【体を横に倒すストレッチに効果はある?】腰痛予防や姿勢改善……いいことだらけの側屈ストレッチ
ラジオ体操にも含まれる、体を横に倒す側屈(そっくつ)運動。実は側屈には、さまざまな体に良い効果があります。前屈やツイストと合わせて日常のストレッチに加えていきましょう。
「体の横」を伸ばすといいことたくさん
体を横に曲げる動作のこと側屈(そっくつ)と言い、主に脇腹や身体の横を伸ばしていく動きになります。側屈をすることは、身体の横だけではなく、背中や腰周りの筋肉も伸ばし、鍛えることにつながります。
腰痛予防・呼吸の深まり
側屈によって、背中から身体の側面まで広がる広背筋(こうはいきん)や腰回りの筋肉や関節がしなやかになります。筋肉の強張りからくる腰への負担が軽減されるため、腰痛の予防や軽減にも効果があります。また、柔軟性が高まることで、胸も開きやすくなり、呼吸も深まりやすくなります。
姿勢の改善
側屈を行うことで、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)という背骨を守る体幹の筋肉が強化され、脊柱の自然な湾曲を維持しやすくなります。筋肉が刺激を受け強化されるので、背筋を長時間真っすぐ保てるように。姿勢が整い猫背や腰の反りすぎなどの姿勢不良を防ぎ、安定した身体の動きを維持できるようになります。
ウエストの引き締め
ウエスト周りの筋肉を伸ばし空間を作っていくため、継続して行うことでウエストラインの引き締めに効果があります。 特に腹斜筋が鍛えられるため、腹部全体の引き締めやくびれの形成に役立ちます。
縮めている脇腹にも意識を持とう
側屈というと、身体を倒して伸ばすというイメージがあると思いますが、それだけではありません。体の横を伸ばすと同時に、反対側を縮めているのです。筋肉は収縮と弛緩という仕組みが必ず起きており、一方が縮まると、もう一方が伸びます。
縮める動きに意識を向けることで、上半身の余分な力みを手放しながら、側屈をさらに深めることができるようになります。その身体の使い方を考えながら側屈を続けると、どんどん深まっていく感覚を味わえるでしょう。
誰でもできる!側屈ストレッチ
2、両手を身体の横に下ろし、左手のひらを上に向けて、息を吸いながら上に伸ばします。右側の力を抜きましょう。
3、息を吐きながら右のウエストをギュッとと縮めるように身体を横に倒していきます。前に倒れやすい人も、できるだけ真横を意識しましょう。
3、息を吸いながら身体を起こし、再度吐きながらウエストを縮めて、左の指先を先ほどよりもさらに遠くに伸ばしていきます。余裕があれば、その姿勢のまま呼吸を続け、息を吐く時に右手で床を押してさらに側屈を深めていきましょう。
4、反対側も行います。
詳しい内容は、こちらの動画からご覧いただけます。
AUTHOR
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。
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