腰痛の原因「体のゆがみ・左右差」調整するチェアストレッチ【ゆがみセルフチェックつき】

 腰痛の原因「体のゆがみ・左右差」調整するチェアストレッチ【ゆがみセルフチェックつき】
photoAC

自分の体のゆがみがどれくらいあるか、客観視したことはありますか?どのくらいゆがんでいるのかセルフチェックをしてから、ゆがみを改善して腰痛を予防解消しましょう。

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ゆがみと腰痛

体は様々な部位の影響を受けてゆがんでしまいますが、ゆがみのスタートとして多いのが胸椎の硬さです。

イラストAC 胸椎
イラスト:イラストAC

胸椎とは、肋骨で覆われている胸の部分の背骨を指し、12個の椎骨から構成されています。本来であれば胸椎は積極的に動かしたい関節ですが、肋骨に覆われている胸椎はどうしても硬くなりやすい部位です。硬くなって動きが制限されてしまうと、左右の肋骨の位置に差が出てきて周辺の筋肉の長さが変わってしまいます。左右の筋バランスが崩れると、背骨への負担、筋肉への負担が肋骨で覆われていない腰に集中して腰痛を引き起こしやすくなるのです。

肋骨の位置に差が出ると呼吸の要である横隔膜の動きも制限されるため、呼吸が浅くなり自律神経も乱れやすくなってしまいます。すると、血行も悪くなり痛みを引き起こすリスクが上がります。その点からも、腰痛対策として体のゆがみは改善しておきたいです。

体のゆがみセルフチェック

左右のゆがみのかんたんなセルフチェック法として、側屈があります。側屈とは体を横に倒す動作のことで、上半身の側屈の左右差を縮めていくことで体幹の左右の筋バランスの不均衡を整えやすくなりますよ。動かす度に背骨がほぐれ、背骨の柔軟性もアップします。
椅子に座って行うと下半身側のゆがみの影響を受けにくくなるため、椅子の脚にマスキングテープを貼って自分の体の状態を客観視してみましょう。

〈セルフチェックのやり方〉

左右差セルフチェック
photo by Yukari Takayama

1) 接着面が外向きになるようにして両手にマスキングテープを貼る。

2) 椅子に浅く座り、足は骨盤幅に開く。両手を椅子の脚に沿わせて姿勢を正し、息を吐きながら上体を右に倒して、おりきったところでマスキングテープを椅子の脚に貼る。反対側も同様に行う。

3)椅子からおりてマスキングテープの位置をチェックする。

左右差セルフチェック
photo by Yukari Takayama

4)位置が左右でだいたい揃っていればOK。左右差が目視でわかるくらいあれば、下の位置に貼ってあるテープと同じ高さにマスキングテープを追加する。

ゆがみ改善側屈ストレッチ

セルフチェックで左右差がなかった人は、左右同じ回数側屈を行います。

側屈の回数を増やす度に体がほぐれ、左右ともにマスキングテープより下まで手がおりるはずです。

左右差があった人は、テープの位置が高かった側の回数を増やして側屈を行います。低かった方に2回側屈→高かった方に5回側屈するなど回数を変えて行うことで徐々に左右差が小さくなりますよ。セルフチェックの(4)で追加した位置まで手が届くことを目標に、側屈を繰り返してみてください。

▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼

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AUTHOR

高山ゆかり

高山ゆかり

ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。



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左右差セルフチェック
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