「骨盤がゆがむ」ってどういうこと?簡単なチェック方法と座ってできる改善エクサ
骨盤のゆがみが続くと、姿勢が崩れる、ボディラインが崩れる、内臓機能が低下する、血流が悪化する、不調を引き起こすなど、様々な影響があります。あなたのその不調、実は骨盤を整えると改善するかもしれません。
骨盤を整えることの大切さ
骨盤を調整しよう、骨盤矯正〇〇など、世の中には骨盤周りの調整・矯正というサービスがたくさんあります。それだけ骨盤が大切であると多くの方が感じているのではないでしょうか。骨盤は、上半身と下半身のつなぎ目であり、身体の真ん中にあるため、ゆがみや不調があると全身に影響が及びそうなことは想像の通り。さらに、骨盤を整えていくことで、様々な良い効果が期待できます。
・骨盤周辺にある筋力バランスが整うことで、全身の筋肉のバランスも整いやすくなる
・骨盤周辺の筋膜のつながりから、全身のコリやゆがみ、コリが改善する可能性がある
・重心が整う
・内臓の位置が整う
・生理痛やPMSの重さが軽減する
・血流が改善する
・正しい姿勢をとりやすくなる
・呼吸が深くなりやすくなる
骨盤のゆがみとは?
骨盤とは、腸骨・恥骨・坐骨の3つを合わせて寛骨(かんこつ)と呼び、さらに寛骨と仙骨、尾骨を合わせた全体を骨盤と呼びます。複数の骨が合わさった集合体が「骨盤」というもの。
骨盤はゆがむのか?どうズレが起こるのか?イメージができていない方も多いかもしれませんが、骨盤の骨自体が歪んでいたら、かなりの重症状態。交通事故、出産など、大きな衝撃が加わった場合は骨のゆがみもあり得ますが、多くの場合は、骨盤のゆがみ=骨と骨のつなぎ目のズレ、骨盤周辺の筋肉のアンバランス、というとイメージしやすいと思います。
そのため、骨盤調整や骨盤矯正といったサービスの多くは、骨盤周りの筋肉を緩めたり締めたりして、骨盤周囲の筋肉と関節の状態を整えるということです。
簡単な骨盤の傾きチェック法3つ
まずはご自身の骨盤の状態をチェックしてみましょう。様々なチェック方法がありますが、見た目だけでチェックできる簡単な方法を今回はご紹介します。
1)つま先のチェック
脚を伸ばして座ったときに、脚の長さの違いがある、つま先の倒れに左右差がある、など左右の差がある方は、骨盤のゆがみがある可能性があります。具体的には、骨盤周辺の筋肉の収縮・弛緩具合に左右差があることで、長さや傾きの左右差が出ているということになります。
2)腰の高さチェック(肩でも可能)
鏡の前に立って手を腰に当てたときに、骨盤の高さに左右の差はありませんか?骨盤だとチェックしづらい場合は、肩の高さでも確認することができます。目で確認しづらい場合は、右の骨盤の骨と左側の骨を紐でつないでいくことで、左右差を確認しやすくなります。
3)日常生活のチェック
以下の項目で1つでも当てはまる場合は、骨盤にゆがみが生じやすいリスクがあります。
1.脚を組んで座る癖がある。また組む脚がいつも同じ
2.カバンをいつも同じ方の肩にかける癖がある
3.片脚体重で立つ癖がある
4.靴のかかとの擦り減りに左右差がある
5.ヒールのある靴を履く時間が長い
6.長時間のデスクワーク等で座っている時間が長い
7.身体を動かしたり、ストレッチしたりする習慣がない
8.生理痛・PMSの症状が重たい
骨盤を整える簡単エクササイズ
骨盤の周りには複数の筋肉があるため、1つのエクササイズだけで整うことは難しいかもしれません。今回は簡単に座ったままできる骨盤を整えるエクササイズをご紹介します。
エクササイズでは、アーチヨガブロックを使っていますが、クッションや枕など、動きやすい&高さがあるものをお尻の下に敷いて行うと、骨盤の動きを感じやすいです。
やり方
1)お尻の下にブロックを置く(アーチ部分は下向き、両坐骨がブロックに乗るように)
2)両手を腰において、骨盤を左右に揺らす
頭を揺らさず、骨盤だけ揺らすように意識すると、左右差がある場合は、どちらかが揺らしづらい、動きづらいという感覚があるでしょう。苦手な方を多めにやる、苦手な方で数呼吸キープするなどしながら、左右の動きが均等になるまで行ってみましょう!
▼動画でも動きを詳しくチェック
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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