ヨガ・サウナのあとに甘いものが止まらないのはなぜ? 更年期の体が出している“エネルギー不足”のサイン

ヨガ・サウナのあとに甘いものが止まらないのはなぜ? 更年期の体が出している“エネルギー不足”のサイン
絵・石松佑梨
石松佑梨
石松佑梨
2026-03-01

ヨガやサウナでしっかり温まると、体も気分も軽くなりますよね。 ところがその直後、なぜか急にチョコやアイスが食べたくなる──そんな経験はありませんか? 「せっかく整えたのに、また甘いもの?」 そう感じてしまいがちですが、これは意志の弱さではありません。 更年期の体が「エネルギーが足りていないよ」と知らせている、ごく自然なサインです。 特に40代以降は、女性ホルモンの変化によって血糖のコントロールが揺らぎやすくなります。 そこに「温める」「動かす」が重なることで、甘いものへの欲求が一気に強く出やすくなるのです。

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更年期を支えるホルモンと「エネルギー」の関係

副腎疲労の説明図①

更年期に入ると、卵巣から分泌されてきたエストロゲンが少しずつ減っていきます。
このエストロゲンは、生殖だけでなく、血糖値を安定させる土台としても働いてきました。

その土台が弱くなることで、更年期の体では血糖が乱れやすい状態が生まれます。

そこで体が頼るようになるのが「副腎」です。
副腎は、ストレスに対処するホルモンや、血糖を上げるホルモンを分泌し、体を非常時モードで支える場所

更年期は、この副腎が「日常なのに非常時対応」を続けやすい時期でもあります。

その結果として現れやすいのが、

  • 急に甘いものが欲しくなる
  • 疲れが抜けにくい
  • 気分が揺れやすい

といったサインです。

なぜヨガやサウナのあとに甘いものが欲しくなるのか

副腎疲労の説明図②

ヨガやサウナ、入浴で体が温まると、血流がよくなり、筋肉や内臓でのエネルギー消費が一時的に増えます。

これは悪いことではありません。むしろ「巡りがよくなった」証拠です。

ただ、更年期の体では、その分のエネルギー補給が追いつかないことがあります。すると血糖が下がり、脳がこう指令を出します。

「今すぐエネルギーを補給して」

このとき、脳が一番手っ取り早いと判断するのがすぐに血糖を上げられる=甘いもの。

つまりヨガやサウナのあとに甘いものが欲しくなるのは、「整ったから」ではなく「回復途中でエネルギーが足りなくなったから」なのです。

問題は「欲しくなること」ではなく「食べ方」

副腎疲労③

甘いものが欲しくなること自体は、体の自然な反応です。問題は、砂糖だけで一気に補おうとすること。

糖だけを単独でとると、血糖値が急に上がり、そのあと急に下がります。その結果、

  • だるさ
  • 眠気
  • イライラ
  • 不安

が出やすくなります。

そこで意識したいのが、「糖+タンパク質」をセットにすること。

血糖の上がり方がゆるやかになり、体の回復に必要な材料も同時に補えます

具体例

  • 甘酒をそのまま飲む → 豆乳で割る
  • チョコが食べたい → 甘酒豆乳+ココアでホットドリンク
  • アイスを食べる → きなこやナッツを少し足す

「我慢する」のではなく、回復しやすい形に変えるだけでOKです。

まとめ

更年期と糖質欲求

ヨガやサウナ、入浴のあとに甘いものが欲しくなるのは、更年期の体が出している「エネルギー不足」のサインです。

この時期はホルモンの影響で血糖が揺らぎやすく、「温める」「ゆるめる」だけでは回復が追いつかないこともあります。

だからこそ、更年期のセルフケアでは、

  • 温める
  • ゆるめる
  • エネルギーを正しく補う

この3つをセットで考えることが大切です。

次回は、
朝ごはん抜きで始まる“回復赤字ループ”を断ち切る、5分でできる朝の回復食
を紹介します。

参考資料・補足

  1. 更年期と体調の変化|厚生労働省 e-ヘルスネット

  2. 血糖値とエネルギー代謝の基本|Healthline

  3. 女性ホルモンと更年期|日本産科婦人科学会監修

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副腎疲労の説明図②
副腎疲労③
更年期と糖質欲求