「暑いのに足先が冷たい…」クーラーによる血行不良と脚のむくみを改善する寝たままポーズ
クーラーの効いた室内にいると、足先は冷たくなり、夕方になると下半身がむくんで重たい……。そんな夏の冷えとむくみの原因を紐解きながら、お悩み解消ワークをヨガ講師の吉本憲太郎先生が紹介します。記録的な猛暑を乗り切るためには体からのSOSを見逃さず、セルフケアを心がけましょう。
クーラーと座り姿勢が招く血行不良に注意!
「猛暑日にクーラーは欠かせませんが、体が冷えると血行不良を招き、巡りが悪くなるとむくみやすくなります。加えて長時間のデスクワークで股関節が固定されると、上半身と下半身を行き来する血流が悪化。第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉も動かないので、心臓に血液が戻りにくく下半身のむくみが発症します。
対策としては、30分~60分に一回を目安に席を立ちオフィスの中を歩く、トイレに行ったついでにつま先立ちになりふくらはぎの筋肉を刺激するなど、少しでも筋肉を動かすことをおすすめします。また自律神経の働きは血流に影響を及ぼし、交感神経が活発な状態が続くと血管が収縮して血行不良になります。室温と外気温の差が激しい夏は自律神経のバランスが乱れやすいので、自分で室温を調節できる在宅ワーク時は、屋外との温度差が-3℃程度になるように室内の温度を設定してみてください」(吉本憲太郎先生)
お尻と腿裏がじわじわほぐれて巡りが良くなる
「今回紹介する『ベイビークレイドル』は、お尻と腿裏の筋肉をストレッチするポーズです。呼吸を止めずにポーズをキープすることで、お尻から腿裏にかけて筋肉がじんわりほぐれて血行が促進され、冷えとむくみの改善につながります。腰まわりもストレッチされるので腰痛の予防効果も期待できます。クーラーのきいた部屋で座りっぱなしの人は、一日の終わりに下半身をストレッチして体を整えていきましょう」(吉本憲太郎先生)
ベイビークレイドル
目的と効果:お尻と腿裏の大きな筋肉をほぐし、下半身の血行を促す。
〈やり方〉
1.仰向けになり両膝を立て脚を揃える。両腕は体の脇に伸ばす。
2.左の外くるぶしを右膝にかける。
3.両手で右の膝または腿裏を抱え、吸う息で膝を胸に少しずつ引き寄せて3呼吸キープ。お尻が床から上がりすぎると腰に強いカーブが生まれ負担がかかるので、腰が気持ちよく伸びる範囲でお尻の位置を調整。吐く息でお尻をマットに近づけてゆるめる。5回繰り返し、反対側も同様に。
〈プロフィール〉
ヨガ指導者、「..with THE CLEAR YOGA」主宰。会社員を経て、自分が苦しんだ経験を含めヨガの魅力を伝えるべく、ヨガ指導者の道へ。熊本にオープンした自身のヨガスタジオでは、ビギナークラスからOMYOGA認定校として指導者養成講座(全米ヨガアライアンスRYT200)も開催。月に一度の屋外クラスでは、ドネーションを募り熊本の自然環境保護団体に寄付している。https://with-the-clear-yoga.jp/、Instagram:@kentarouyoshimoto
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く