【息苦しい・呼吸が浅い…】のは「背中の筋肉」が硬いせい!?1分で呼吸が変わる「広背筋ストレッチ」
気圧の変化などで自律神経が乱れやすいこの季節。なんとなく息苦しい、深い呼吸ができない…と思っている人もいるのではないでしょうか? そんな時に注目したいのが「広背筋」。誰でも簡単にできる背中のストレッチのご紹介です。
息苦しさ・浅い呼吸を感じたら「広背筋」に注目
ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、過呼吸を起こして息苦しさを感じる、といった症状が現れる場合があります。また、低気圧の影響でそういった不調が、より一層息苦しさを感じさせることも。
「息苦しい」「呼吸が浅い」。そう感じたらまず「広背筋」に注目してみましょう。広背筋は、腰のあたりから脇腹、胸の高さにかけて、背中全体に広がる大きな筋肉で、スムーズな呼吸のための正しい姿勢を維持するためにも重要な筋肉です。
広背筋が硬くなると呼吸しづらくなる理由
胸郭の動きが制限されるから
広背筋が硬くなると胸郭の動きが制限されます。広背筋は肋骨に付着しているため、その硬直は胸郭全体の柔軟性を低下させます。これにより、深い呼吸をするために必要な胸郭の拡張が妨げられ、呼吸が浅くなるのです。
肩甲骨の動きが制限されから
広背筋は肩甲骨にも付着しています。筋肉のこりによって肩甲骨の動きが制限されると、呼吸補助筋である斜角筋やいわゆる肩こりの筋肉と言われる僧帽筋などの働きが低下します。これにより、呼吸の効率が悪化し、浅い呼吸を引き起こします。
広背筋が硬いと姿勢にも悪影響
広背筋がこって猫背や巻き肩の姿勢が強調されると、胸部が圧迫され呼吸が浅くなります。このような姿勢は、肺の拡張を妨げ、十分な酸素の取り込みを阻害します。
広背筋をほぐして自律神経を整えよう
広背筋ストレッチで背中をほぐして呼吸を深めましょう。息苦しさ、浅い呼吸、自律神経の乱れを改善する「広背筋ストレッチ」のご紹介です。
①4つんばいになり、右ひじの下にヨガブロックかそれに代わるものを置き、その上にひじをつきます。右胸を床に近づけ胸で大きく円を描いて、肩甲骨周りをほぐしましょう。
② ひじの曲げ伸ばしをしましょう。指先から脇腹、足の付け根までを伸ばす意識で行ってください。
③ ブロックを左側に移動させて、右ひじを乗せ曲げ伸ばしを行います。斜めのラインで体側を伸ばしましょう。
【ポイント】腰を反らせ過ぎず、お腹を天井方向へ引き上げながら伸ばすと、ストレッチを効果を最大に引き出せます。
動画はこちらからご覧ください
AUTHOR
井上浩子
2002年、留学先NYのバレエスクールの授業でヨガに出会う。厳しいプロ生活で心身を壊したことをきっかけにヨガは欠かせないライフワークに。自身の経験から、「自分に安心できる感覚と自分への愛おしさを取り戻す」をモットーにレッスンを展開。 解剖学に基づく効果的なシークエンス構成と 誰にでもわかりやすいインストラクションに定評がある。日米指導歴14年・バイリンガル講師・RYT500。オンライン&対面レッスン、指導者養成のほか、ヨガ関係の通訳・翻訳も行う。
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