【下痢をしているとき…】「きのこリゾット」or「卵雑炊」どちらがおすすめ?栄養士が解説
風邪をひいたりストレスを感じた時、お腹の調子が悪くなることありますよね。つい油断して気にせず食べてしまいがちですが、消化の悪いものを食べると症状が悪化してしまうことも。今回は下痢の時の食事のポイントをご紹介します。
下痢のメカニズムとは?
下痢をすることは日常生活の中でしばしば起こりますよね。暴飲暴食をしたり、辛いものを大量に食べたり、風邪をひいたり、ストレスを感じたり。下痢は腸の働きが異常な時に起こるもの。健康な時は、内容物の水分が腸に吸収され適度な硬さになります。しかし、腸の動きが活発になりすぎたり、腸内の水分調節がうまくいかないと下痢の症状が出てしまうことに。
下痢の時の食事のポイント
では下痢の時、きのこリゾットと卵雑炊、どちらがおすすめなのでしょうか?
正解は卵雑炊です。
きのこリゾットは雑炊と同様、お米をやわらかく煮込んでおり、きのこの食物繊維が腸内環境を整えてくれるイメージがありますよね。しかし下痢の時は、食物繊維は要注意。便秘の時は食物繊維はお腹の調子を整えてくれるいい働きをしてくれるのですが、下痢の時は腸の負担になるため、避けた方がいいのです。また日本人には、牛乳やチーズなどの乳製品でお腹が張ったり下痢をしやすい体質の方が多い傾向があると言われています。体質によりますが、下痢がひどい時は、乳製品は控えた方が無難かもしれません。
下痢の時におすすめなのはシンプルな雑炊。消化の良い豆腐や卵を入れると、たんぱく質を摂ることもできます。
またよく煮込んだうどんもおすすめですが、下痢がひどい時はきのこや根菜類など繊維質のものは避けるようにしましょう。また野菜をくたくたになるまで煮込むと消化にやさしくなりますよ。参考にしてみてくださいね。
<参考>
栄養素図鑑と食べ方テク(朝日新聞出版)
大幸薬品 おなかのトラブルと対処法 軟便・下痢
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く