【糖質制限】やってる人は要注意?!軟便・下痢と「糖質制限」の関係

 【糖質制限】やってる人は要注意?!軟便・下痢と「糖質制限」の関係
photo by photoAC

短期間で痩せたい…など色々な理由で「糖質制限」や「糖質オフダイエット」をされている方も多いと思います。ですが、糖質制限をすると体調に ”ある変化” が起きて、バランスを崩してしまう事もあるのです。

広告

糖質制限とは

photo by photoAC
photo by photoAC

糖質制限とは、簡単に言えば「お米、麺、パン等の炭水化物と砂糖などの糖分減らす食事法」です。ただ炭水化物や糖分を減らすだけでなく、減らした分お肉や野菜を増やして補填したりする場合もあります。

カロリーやエネルギー源となる炭水化物を減らす事で、体内に蓄えていた脂肪分を使うというダイエットとして注目を浴びました。筆者もダイエット目的ではないのですが実際にやったことがありますし、糖質制限をしているという方のお話はたくさん伺います。そんな中、糖質制限をしている方たちにはある共通点がありました。

糖質制限して便がユルくなった、下痢になった

photo by photoAC
photo by photoAC

「以前までは普通のうんちだったのに、糖質制限を始めたらなんだかお腹が緩くなった」「便が柔らかく軟便になった」「もうずーっと下痢で…」という、便に関するお悩みです。実はこの糖質制限による軟便や下痢には理由があるのです。

食事で糖質制限しているからって、便にまで影響があるなんて、普通だったらあまり考え及ばないですよね。ですが「食事内容を変えるという事は、便の状態にとても影響を与える」という事を知っておくとこの謎が解けるのです。

原因は炭水化物を減らしたこと

炭水化物ってどんな構成でできているかというと、糖質 + 食物繊維 = 炭水化物 です。そのため、糖質制限して炭水化物を減らすと、食事からもれなく「食物繊維」も減ることになり「減った分の食物繊維」が便通に大きく影響を与えます

炭水化物には食物繊維が多い

photo by photoAC
photo by photoAC

食物繊維は、主に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。炭水化物に多く含まれている不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、便のカサを増やして便の形を保つという役割があります。炭水化物を減らす=糖質制限をすると、食事から入ってくる食物繊維の量がガクンとへり、便の形を保ちにくくなります。そのため、便が柔らかくなったり形を保てず下痢や軟便となります。

黄土色でバナナの形の良い便が出る事は腸内環境や体調が良い事を表していますので、そうでない下痢や軟便は腸内環境の低下や体調の低下につながりかねません。

糖質制限時は食物繊維不足にご注意!

糖質制限は肥満やダイエットなどに体調をしっかり観察しながら使えば、一時的には役立つ手法だと思います。ですが、便通問題など弊害が多いのも事実です。本人は体に良いと思って糖質制限しているので、便の状態変化やその他の不調が起こっても、糖質制限と関連付けて考えられなかったり、不調を感じながらも制限食を続けがちです。炭水化物は、糖質と食物繊維でニコイチであり、便の形成と関係していることも知っておき、上手に糖質と付き合って頂ければと思います。

広告

AUTHOR

立山貴美恵

立山貴美恵

6年の闘病経験から「分子栄養学」に出会い、分子栄養学カウンセラー・カラダリビルドコーチとして活動中。症状を薬などで対処し続ける事ではなく”不調の根本原因”を探するアプローチや、体を立て直し再構築する考え方を提供。栄養、食事、代謝、ホルモン、メンタルについて記事執筆。HP『カラダリビルド』。様々な不調に悩む方へ個人カウンセリングや栄養療法クリニックでの指導を行う。食欲コントロールダイエットインストラクターとしてもオプティマルヘルスの実現をサポート。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

photo by photoAC
photo by photoAC
photo by photoAC