血流を良くするために必要な栄養成分は?朝食から血行UP!管理栄養士が教えるダイエットサンドイッチ
血流が良くなると代謝が上がり、痩せやすく疲れにくく冷えにくい体質になります。 血流の改善としてドロドロ血をサラサラ血にすることは正しい考え方ですが、いくらサラサラ血でも血液量が不足している状態で血行は改善されません。血流を良くするためには、まず、血液の量を増やす必要があるのです。 ところが血液の材料である鉄は吸収率が非常に低く、特に胃腸の弱い人は上手に吸収できません。つまり胃腸の弱い人がステーキで糖質制限ダイエットするのは、そもそも無理があるのです。ではどうすればいいのでしょうか?
今日のあなたに寄り添う「パーソナルサンドイッチ」
時間のない朝はどうしてもパンやおにぎり、グラノーラのような糖質だけで食事をすませがちです。これでは、筋肉や肌、ホルモンや酵素などの材料となるタンパク質、そして食物繊維やビタミン、ミネラルの供給源である野菜が不足しています。糖質の単品摂取は血糖値が上がりやすいため、肥満ホルモンであるインスリンが追加分泌されやすくなります。またタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足していると代謝がスムーズに進みません。
ダイエット朝食の連載で最も重要に考えているのが、糖質単品の食事にならないことです。ここでご紹介するパーソナルサンドイッチは、糖質であるパンに、この時期おすすめしたいタンパク質と野菜の具材を組み合わせます。
今月のパーソナル食トレ『サバとパクチーのサンドイッチ』
血流が良くなると、酸素や栄養、ホルモンなどを全身の細胞に届けられるようになり、代謝が上がります。食べたものをエネルギーとしてちゃんと燃やすことができれば、痩せやすく疲れにくく冷えにくい体質になります。
血流の改善としてドロドロ血をサラサラ血にすることは正しい考え方ですが、いくらサラサラ血でも量が不足している状態で血流は良くなりません。血流を良くするためには、まず、血液の量を増やす必要があるのです。
ところが血液の材料である鉄は吸収率が非常に低く、特に胃腸の弱い人は上手に吸収できません。つまり胃腸の弱い人が、大きな牛ステーキで糖質制限ダイエットするのはそもそも合っていません。
今回ご紹介するサバサンドは、そんなあなたにおすすめしたいパーソナル食トレです。
①タンパク質の具材:サバ
サバは焼いて、骨を取り除いてからパンにサンドします。手間を省きたい方はサバ缶でも代替できます。
サバに含まれるタンパク質と鉄は血液の材料となり、オメガ3系脂肪酸は血液をサラサラにして血流を良くします。血液をつくって、さらに巡りも良くしてくれるサバはまさに血流改善食材です。
血液は眠っている間につくられるものですので、睡眠の質を高めることも重要です。ベッドに入ると色々なことを考えて不安になり、とにかく寝つきが悪かったり、眠りが浅く夢ばかり見たりするのも血液不足の可能性が高いです。
このように、血液が不足すると眠れない。眠れないから血液がつくられない…というような、どこがスタートかわからない負のスパイラルに陥ります。さらに睡眠ホルモン・メラトニンをつくる際にも鉄とタンパク質が必要なのです。
②野菜の具材:パクチー
パクチーは、別名でシャンサイ(香菜)やコリアンダーなどとも呼ばれます。
ここではフレッシュな葉と茎を刻んで使いますが、根も捨てません。根は刻んでドレッシングやスープ、煮込み料理などに入れると美味しいです。
パクチーの種はカレーのスパイスでおなじみのコリアンダーです。種は葉や根とも香りが異なり、オレンジのような爽やかな香りがします。ホワイトビールなどの香り付けにも使われていますが、パクチーが苦手な人にも楽しめる香りです。
パクチーの葉・根・種の香りは、内臓下垂を引き上げることで消化機能をサポートします。ライムやレモンのスライスを組み合わせれば相乗効果も期待できます。また、スライス玉ねぎとの組み合わせもおすすめです。パクチーも玉ねぎも、温めて巡らせることでデトックス効果を高めます。
いかがでしたか?
頑張らない食トレで、今日も賢く美味しく燃える1日にをお過ごしください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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