伝統的なヨガが正しい?現代的なヨガは間違ってる?歴史から検証する真のヨガ

 伝統的なヨガが正しい?現代的なヨガは間違ってる?歴史から検証する真のヨガ
Yoga Hawaii Magazine
広告

ヨガという言葉は、「加える」、「結合する」、「結びつける」を意味するサンスクリット語のyuj(ユジュ)に由来します。そしてヨガの目標は明らかにmoksha(モクシャ、解放)にあります。この言葉の由来も踏まえて、伝統的なポーズと組み合わせて新しいポーズを作り出し、体内のエネルギーの循環に影響を及ぼし、ひいては瞑想状態と健康全般に作用することが、まさしくヨガなのです。

内なる平和、意識の拡大、苦しみや制約からの解放に至るには、たくさんの道筋があります。シャクティのレッスンでビートに合わせて腰を激しく振っているときに仲間意識を感じられたときや、ホットパワーヨガの最後に行うシャヴァーサナで心地よい解放を味わっているときに、そのような解放感を得られるかもしれません。あるいは、ひとりで部屋にいるときや、深い瞑想状態に入ったときに、静かに得られるものかもしれません。いずれにしてもどれも正真正銘の解放であり、どれもみなヨガなのです。

では、ヨガの道はどこから始めるべきなのでしょうか。

ハワイヨガスタジオ
@yogahawaiimagazine

「ヨガを始めたばかりの人には、流派はどれでもかまわないので、繰り返し行えるもの、興味を持ち続けられるものが向いています」こう話すのは、アクロヨガと伝統的なヴィンヤサヨガの両方を教えているハワイのカイルア地区在住の優れた指導者、コア・アサムです。「練習が深まっていくと、自分に向いているものがよくわかってくるため、練習するヨガが変わっていくこともあります」

広々とした空間にマットを敷くところから始めましょう。そこに立つか座って、呼吸します。あらゆる骨、あらゆる筋肉、そして心臓が手足の指先にまで血液を送り出している様子など、自分の体をとことん感じてみましょう。自分自身と自分の下に存在する地球とのつながりを感じてみましょう。周囲の空間との調和を感じてみましょう。

おめでとう、ヨギの皆さん、皆さんはヨガをしています!

ポーズの練習については、どこから始めてもかまいません。ピラティスや重力に逆らう空中ヨガなど、穏やかなヨガを選んでください。いつの日か、インドで瞑想して、空に浮かぶ雲のように考えを飛ばす日が訪れるかもしれませんし、そうはならないかもしれません。

ヨガはもはや不変のものではありませんし、時間のなかにとどまっていません。それでいいのです。シェイクスピアは文学史上最も優れた作家のひとりだと考えられていますが、今ではシェイクスピアのように書く人はいません。かつて人は木の実やベリーを採取して食べていましたが、今でもそんな生活をしている人はいるでしょうか。時は流れ、人々も変化していくということです。どんな文化も、人が互いにつながり合う方法も、潮の流れのように移り変わっていくのです。

ヨガの目標がヨガ(一緒になること、結合すること)にあり、その全面的な目的が自覚や意識に少しずつ近づいていくことにあるとしたら、ヨガには正しい方法も間違った方法もないことになります。そこには、ただ癒しの儀式が存在し、その形がどんなものであれ、私たちを幾度となくマットに戻らせるのです。私たちを練習に戻らせているものが、究極的には私たちを自己に近づけていくのです。それが、真のヨガを練習するということです。

 

ライター
レベッカ・レミラード オアフ島カイルア地区に住み、ほとんどの時間を弾ける笑顔で過ごしている。ヨガ歴は10年以上、執筆活動はそれよりかなり前から行っている。マットの上にいないとき、文章を書いていないときには、山の尾根を歩いているか波の頂上に乗っているはずだ。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告
  • 2
  • /
  • 2

Article from yogaHAWAIImagazine.com
Translated by Setsuko Mori



Galleryこの記事の画像/動画一覧

ハワイ
ハワイヨガスタジオ