背中で握手できる?【即効5分の肩ほぐし】原因と正しいやり方をすれば背中で手がつなげるようになる!
ヨガでは「ゴムカーサナ(牛面のポーズ)」の時に出てくる、背中で握手をするポーズ。「柔軟性はあるのに背中で手がつかない」「片方だけまったく届かない」「そもそも腕が上がらない」。そんな人に知っていただきたい、できない原因とおすすめレッスンをレクチャーします。
背中握手ができない原因は??
筋肉の柔軟性不足
片手を肩の後ろから、反対の手を腰から回して手をつなぐ背中握手ですが、上の腕と下の腕、それぞれの筋肉でまったく異なる柔軟性を獲得することが必要になります。
上の腕はできるだけ高くバンザイができた方がいいですし、下の腕はリレーのバトンを受け取るように、後方に腕を引く動きがスムーズにできることが必要になります。つまり、それぞれ求められる柔軟性が異なっているのです。
関節の使い方
背中握手は、肩まわりにある複数の関節を連動させながら、さらにひじを曲げる動きが加わります。日常でここまで複雑な動きをすることはないため、そもそも身体がこれらの動きに慣れていないのです。今回のテーマである背中握手も、関節の使い方を意識して行ってみると、もっとスムーズな動きができるようになります。
壁を使った胸を広げるストレッチ
①まっすぐ立って、片方の腕を胸の高さに上げてひじを曲げ、腕の付け根を壁につけます。部屋の入り口など、壁の端っこを使うとやりやすいです。
②胸を中心に上半身を腕と反対側にねじっていきましょう。腕がずれないようきちんと固定したままゆっくり丁寧に行ってください。30秒ほどキープをします。
③腕の角度を斜め上、斜め下などに変えて何度か繰り返しましょう。
ポイント
胸の筋肉は面積が広いので、上・真ん中・下とエリアに分けて伸ばすのがおすすめ。腕の角度を斜め上、真横、斜め下と変えましょう。腕を下方向にする際はひじを伸ばすと簡単です。
椅子を使ったバンザイストレッチ
①椅子や机を利用して行うストレッチです。床に膝をつき椅子の座面に両ひじをのせ、できれば頭を腕の間にうずめます。
②頭を下げたままひじの曲げ伸ばしを10回ほどリズミカルに行います。
③曲げる際に二の腕が突っ張る感じがあればOK。さらに上半身を沈ませて30秒ほどキープします。
ポイント
できるだけひじを深く曲げ、指先が首の後ろ側に近づくように意識をしましょう。ただし、ひじを曲げることに意識が集中すると、背中が丸まってくることもあります。背中は丸めず、胸を広げたまま行いましょう。難しければ片手ずつ行っても構いません。
背中握手を成功させるそれぞれの手の使い方
下になる腕の使い方
背中握手ができない人の中で、多く聞かれるのが「利き手が下になった時、腕が上がりにくい」ということ。利き手は普段、身体の前で使うことが多いので、後ろに引く動作が苦手となるのかもしれません。
①下になる腕を真横に上げて、ひじを下向きにに曲げる。
②腕の付け根から外側にねじり、手のひらを脇の下にくぐらせるような動きで背中に送り出しましょう。このとき体が少し前かがみになって構いません。
③手をできるだけ後ろに引いた後、肩甲骨を寄せて腕を背中の中央に引き寄せます。
④手を背中にくっつけたまま、胸を張り体を起こします。
上になる腕の使い方
①上になる方の手を高く上げます。その際腕をねじってひじを前に向け、手のひらを後ろに向けます。そのまま、ひじを曲げていきましょう。
ポイント
腕が顔の横まで上がらない方は、無理にすることは控えて下さい。動きの練習だけでもよい運動になります。
背中で握手をしてみよう!
個人的には、下の腕をセットしてから上の腕のひじを曲げると成功しやすいように思います。無理して肩や手首をいためないよう、様子を見ながら行ってください。届かない場合は、手首に負担をかけないようタオルやベルトなどを使って練習してください。
AUTHOR
本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指す。インドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。外資系アパレル企業勤務時、ワークライフバランス・グロースマインドセット等の学びに触れ、働き方や生き方を見つめ直すきっかけに。ヨガの持つ心身への幅広い効果も知り、現場発信に携わりたいと思い立つ。YMCメディカルトレーナーズスクール所属。Instagram:@honhon180
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