身体が硬いのには原因があった!理学療法士が解説【身体を硬くする10つの悪習慣】とは?
身体を硬くしてしまう10つの悪習慣について、理学療法士の堀川ゆきさんが解説します。
柔らかくなりたいとは思うけれど
「身体が硬い。柔らかい方がいいとは分かっているが、自分はムリだと諦めている」そう思っている人はたくさんいることと思います。私も身体が硬かった一人なのでよく分かります。理由はきっと、柔軟するのが億劫、ストレッチに苦手意識がある、男性だから、もう年だから、生まれつきだから、遺伝だから、などではないでしょうか?これらの影響はゼロではないですが、ほんのわずかです。毎日コツコツストレッチを続けることで必ず変わってきます。
身体を硬くしてしまう10の悪習慣
実は、身体を硬くしてしまっている原因というものがあります。全部で10項目ありますが、ほとんどが普段の生活習慣によるものです。心当たりはありませんか?
【1】長時間同じ姿勢
立ち仕事や座り仕事などで同じ姿勢が続くと、活動量が低下して狭い関節可動域での日常生活ができ上がってしまいます。
【2】ストレス
ストレスは交感神経が優位な状態です。その場合は心だけでなく身体も常にリラックスできずに緊張状態にあります。
【3】運動不足
筋肉内の血流が低下するので、酸素、水分、栄養などが隅々まで行き届かなくなり、筋肉が衰えて硬くなってしまいます。
【4】身体が硬いと思っている
「自分は身体が硬い」と思っていること自体が、柔軟性向上の妨げになっています。
【5】睡眠不足
寝不足は自律神経の乱れと、成長ホルモンの分泌の妨げにもなるため、筋肉の回復など全身の代謝に悪影響が出てしまいます。
【6】寒い環境にいる
冷房が効き過ぎている、入浴せずシャワーで済ますなど、筋肉は冷えると柔軟性が低下する性質があります。適度な保温が大切です。
【7】呼吸が乱れている
普段から呼吸が浅かったり速かったりすると、呼吸筋や胸郭の硬さの原因となるため、柔軟性に影響が出ます。
【8】食生活の乱れ
塩辛い食べ物、生野菜や冷たい飲み物、偏食、飲酒、食事制限ダイエットなどによって、血管を硬くしたり身体を冷やしたりして、硬さを助長することがあります。
【9】運動後のケアが不十分
コラーゲンが線維化して筋肉が硬くなってしまうためです。運動後はストレッチやマッサージなどで筋肉の疲労を改善する必要があります。
【10】ケガや病気の影響
筋肉や関節、靭帯などが損傷を受けたり変形してしまうと、可動域が制限されて身体が硬くなることがあります。
ちなみに、お酢は身体には良いですが身体を柔らかくするという医学的根拠は全くありません。どうかお酢を一気飲みなんて試さないでくださいね(笑)
まとめ
身体を硬くしてしまう10の悪習慣、もし一つでも心当たりがあったなら今日からすぐ改善できるものもあるので、意識して見直してみてください。そしてやはり身体を柔かくするには、コツコツ柔軟することです。でもムリせずできることから少しずつで大丈夫です。今までの私のコラムでもいろいろなストレッチを紹介していますので、参考になれば幸いです。
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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