歌手アデル、デビューから現在まで体型・美貌の驚異的な変遷【ボディポジティブを考える】
イギリス出身の歌手アデルは、2008年にデビューアルバム『19』をリリースして以来、グラミー賞15部門、ビルボード音楽賞18部門、オスカー、ゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞し、音楽界で成功し続けている。そんな彼女の魅力は当然素晴らしい歌声だが、驚異的な体型の変化も気になるという人も少なくないのでは?アデルの半生と変化を振り返ってみよう!
親しみやすい体型が支持された
デビュー初期、アデルは自分が人々にとって親しみやすい体型であることが支持された理由の一つだと考えていた。「ファンたちは、私がXSサイズでないこと、つまり、ある種の外見でなくてもうまくいくことに勇気づけられたのでは」と以前、雑誌のインタビューで語っている。
2007年、19歳のときにはすでに注目アーティストの1人だったアデルは、ロンドンのバルハムにあるチェスナット・グローブ・スクールで生物学を学ぶ学生だった。2007年5月19日のグレート・エスケープ・フェスティバル中に開催されたMTV2 Gonzo On Tourのステージで、デビューアルバム『19』から曲を披露した。
傷心をパワーに変えて
2009年2月8日、初のグラミー賞(最優秀新人賞)を獲得。若干23歳の時、自身の大失恋の経験を元に制作した楽曲「ローリング・イン・ザ・ディープ」(2011年)が大ヒットし、同曲を含むアルバム『21』は2012年、再びグラミー賞を受賞し、1年間で6部門を受賞した初の女性アーティストとなった。また、アデルは2012年10月、当時の恋人サイモン・コネッキとの間にアンジェロという名の男の子を出産している。
(2009年2月8日、初のグラミー賞を獲得したアデル)
ハローアゲイン!
4年間の活動休止を経て、アデルは2015年10月22日、新曲『ハロー』のミュージックビデオでは新しいヘアスタイルとスリムになった体型を披露した。
アデルの当時のパーソナルトレーナー、ピート・ジェラシモ氏は、2020年5月、次のように語っている。「アデルと私が一緒にトレーニングを開始した際、目的は超スリムになることではなく、健康のためだった。特に、妊娠後や手術後にね。『25』(2015年11月20日発売)がリリースされ、ツアーが発表されると、彼女は13ヶ月に及ぶ厳しいスケジュールに備えなければならなかった。その間、彼女はトレーニングにも慣れ、より良い食事内容を選ぶようになった。その結果、彼女はかなり減量できたんだ」と彼は当時Instagramで書いている。
さらにスリムに生まれ変わる
長年、椎間板ヘルニアに悩まされながらも、アデルは、エリプティカルマシンを使った有酸素運動やパワーリフティングなど筋肉量を増やすことを意識したトレーニングなどを行っている。2019年10月にロサンゼルスで開催されたラッパーのドレイクの誕生日パーティに現れたアデルは、最後に公の場に登場した際から更に9キロほど落としてスリムな体型を披露した。
2020年10月に米人気番組「サタデーナイトライブ」に出演した際は、自身の減量について冗談交じりに語った。
ポーランドのテレビ司会者キンガ・ルーシンは、2020年2月のJay-Zとビヨンセ主催オスカーアフターパーティでアデルを見かけたとき、「正直なところ、最初、彼女を認識できなかった!」とその風貌の変化に驚いたという。
昔も今もボディポジティブ
2021年11月、アデルは2年間で約45キロの減量に成功したことを述べた。それに対し、ファンからの衝撃的な反応もあったという。「(私の見た目の)変化をおぞましく感じる人がいたら申し訳ないと思うけれど、私には関係ない。私は私自身の人生と向き合っている。(中略)デビュー以来、私の体はずっと世間からあれこれ言われてきた。でも当時も今も、私はボディポジティブ。それぞれ体についてどう思うかは他人がとやかくいうことではないと思う」と語った。
アデルは、2023年2月のグラミー賞で6部門にノミネートされ、『イージー・オン・ミー』で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞のトロフィーを再び手にした。デビューから15周年を迎えた35歳のアデルは、これまで以上に美しく輝いていた。
出典:Adele’s Amazing Body and Style Transformation Through the Years
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
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