その鼻水、乾燥が原因かも?乾燥する時期に行いたいセルフケア


これからの季節、気になるのが「花粉」。今年は例年の2倍以上の飛散量になる地域もあるようです。目がかゆくなったり、のどがイガイガしてせきこんだり。特に花粉症のつらい症状としては鼻水もありますが、花粉以外にも鼻水などの症状の原因のひとつとして乾燥があるのはご存じでしたか? 今回は乾燥する時期に喉に不調がでたり、鼻水が出やすい方に試してほしい食や生活面での乾燥対策や簡単にできるセルフケア(マッサージとポーズ)を紹介していきます。
東洋医学では乾燥する時期に肺や大腸に不調が出やすく、それらの臓器が疲れていると、鼻水がでたり、咳が出やすくなるとされています。咳と乾燥に関わりがあるのは想像しやすいですが、鼻水と乾燥に関わりがあるのは少し意外ですよね。私はヨガやマッサージなどにこの考え方を取り入れてから、のどの調子が優れないときや、鼻水が出るなと思ったときは、食や生活の面で乾燥対策を行いつつ、ポーズやオイルで肺や大腸のセルフケアをするようにしています。
渇く前に日常生活で気を付けたい、飲み物、食べ物
腸内環境をよくすることも鼻・のどの不調を緩和することにつながりますが、今回は細胞の水分不足など直接的な乾燥にフォーカスして紹介していきます。
喉が渇く前にこまめに水を飲む
ただし、とりすぎも冷えの原因となり冷えからの鼻水などの症状に繋がる可能性があるので、冷たくない常温のお水を適量とるようにしましょう。水の適量がわからないときは、尿の色もひとつの指針になります。尿がいつも透明に近い場合は水を飲みすぎている可能性があります。逆にいつも濃すぎる黄色の尿の場合は水分が足りないかも。渇いてからでなくこまめに摂取するようにしましょう(※但しサプリメントを取っている場合は水を飲んでいていても尿の色は濃くなる場合がありますのでその場合はこの限りではありません)
利尿作用の高いアルコール、カフェイン、カリウムの取りすぎに注意
・アルコール・・・発汗作用があり、尿からだけでなく皮膚や息からも水分が出ていくので、のどの渇きとは別にお酒と同量の水を取るようにしましょう。ワインなどの果実からできたお酒やビールは、アルコールとカリウムを両方含みます。
・カフェイン・・・玉露、コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどの他、チョコレートの食べすぎも注意したいところです。私はコーヒーが大好きなので1日1杯のとっておきの楽しみとして、もう1杯飲みたいときはカフェインレスのデカフェにするなど工夫をして楽しんでいます。
・カリウム・・・玉露、トマトジュースやオレンジジュース、牛乳などもカリウムを含むので利尿作用が比較的高い飲み物です。植物性の食品にはカリウムを含むものが多いですが、普通に食事から接種した場合は取りすぎることは稀で、どちらかというと不足している方が多く、むくみをとるなどよい面もたくさんあるのでバランスよく食べている人は問題ないです。ですが、取り入れやすい飲み物や食べ物で、好物だったり、身体によいからと何か1〜2種類を1日何度も、そればかり摂取するような生活をしていると過剰摂取してしまう可能性はあります。特に腎機能が落ちている方は取りすぎると身体に負担が大きいので要注意。
食事から肌から、そして鼻からもオイルで潤い
料理に合わせてオリーブオイルなど上質なオイルをしっかり食事からとることや、オイルマッサージもぜひ実践していただきたいですが、特に乾燥するときは鼻の穴にオイルを塗るのもおすすめです。
私は鼻ケアにはホホバオイルを使用しています。ほんの少量綿棒にとり、くるりと鼻の穴の入り口付近に1周やさしく塗布します。※強くこすると粘膜を痛め、逆に乾燥の原因になるので気を付けましょう。
このように、自分の身体が渇かないよう気を付ける他に、部屋の湿度をキープするために加湿器の他、特に乾燥する日や就寝時は濡れたバスタオルなどを干す、喉の乾燥が気になるときは就寝中など口呼吸になっている可能性が高いので、適度な運動で身体を動かすとともに、枕の高さを変えてみるのもおすすめです。寝るとき、枕の代わりにバスタオルを折りたたんで高さを変え、翌朝の喉の調子をみながらどのくらいの高さが自分に合っているか探してみるのも良いでしょう。
乾燥する時期に行いたい肺を整える簡単セルフマッサージとポーズ
ここからは乾燥する時期に行いたい、肺にフォーカスしたセルフケア(セルフマッサージとポーズ)をお伝えしていきます。
乾燥する時期におすすめ|肺を整える「腕なでマッサージ」と前屈
1,片腕を手のひらを上に向けて腕の力を抜いてとのばし、鎖骨下の外側部分から、上腕にかけてゆっくりなでおろしていく

3,上腕の中間あたりを過ぎたら、腕の前面でやや外側(親指側)のラインをゆっくりなでおろす

4、親指に向かってゆっくりなでおろす

5,最後に親指の爪の付け根をもむ

6,3回程繰り返したらもう一方の腕も同様に行う
7,立ち上がって腰幅で立ち、腕を後ろに引き、親指と人差し指を突き出し、身体の後ろで親指で小さな円を描くように5回程回す

8,脚の付け根から上体を倒して前屈 腕は気持ちよくあがるところまで。

9,そのまま5呼吸ほどキープして、頭が最後になるイメージで、ゆっくり上体を起こす
鼻水やせきは続くとなかなかのストレスですよね。花粉症の場合は花粉対策もあわせて必要ですが、乾燥が原因の場合は乾燥対策で緩和できる可能性も。簡単にできるセルフケアで乾燥する季節を乗り切りましょう。
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