自分らしさを解放しよう!アメリカで注目を集める「BUTI YOGA」とは
アメリカ・ロサンゼルスのヨガティーチャーで、世界中を旅しながらヨガの魅力を伝えるRICA。彼女が目で見て、実際に体験した各国のヨガトレンドや旅にまつわる情報を発信します。今回は、アメリカで注目を集める「BUTI YOGA」について。
日本でヨガをされていらっしゃる方々、こんにちは。ロサンゼルスを拠点に各地でヨガをしています全米アライアンス協会RYT500ヨガインストラクターのRICAです。「ヨガジャーナルオンライン」との初コラボ第1弾として、おそらく日本にはまだ浸透していないであろうBUTIヨガをご紹介します。
BUTI YOGAって?
「BUTI YOGA」聞いたことはありますか? ハタヨガ、クンダリーニヨガ、アシュタンガヨガ、ヴィンヤサヨガ等を「王道ヨガ」というならば、BUTI YOGAは女性をより強く、また美しくする、部族的「新生ヨガ」です。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市の特に美意識の強いチェルシーやウェストハリウッドなどのヨガスタジオで徐々に人気を集めています。
BUTI=インドのマラティー語で“長い間隠し続けられてきたものを労わる”
アメリカでは俗に「トライブヨガ」と言われ、ドラムを使った部族的な音楽に部族的なダンスの動きとヴィンヤサヨガを融合させています。”内々から溢れ出てくるエネルギーを解放する”意味が強いため、必ずしも制限があるわけではないですが、多くのスタジオは女性限定でクラスを設けています。体が欲している動きを自由にしながらヨガをすることで第1チャクラや第2チャクラに蓄積していまっているシャクティエネルギーを解放させることができます。よって女性はより女性らしい強さと美しさを引き出せるというわけです。
BUTI YOGAの起源
BUTI YOGAは2012年にアメリカのセレブリティートレイナ―BIZZIE GOLDによって創設されました。ヨガが始まったとされる約6000年前、当時の王族が人々を支配する為に隠した言われるアーユルヴェーダの万能薬“ジャウディーブディ”の名前に強い影響を受け、その名を取って内々から自由にするヨガを作ったと言われています。現在では22か国、3000人強のインストラクター(2017年現在)がいるとされています。
BUTI YOGAの広がり
ロサンゼルスにおいては、主にヴィンヤサヨガを提供している、どちらかというとオリジナリティーのあるヨガ教室で受けることができます。西海岸一のヨガの聖地であるサンタモニカや、ハリウッドの教室で見受けられますが、アシュタンガやハタといったものを主にしているヨガ教室では見受けることができません。
女性から人気の高いヨガ
やはり女性に人気なクラスになります。#METOOや#TIMESUPといった今までなかなか目を向けて来られなかったフェミニズムに目を向ける風潮が出ているせいか否か、女性限定のクラスが多いことが興味を引くところです。
体型、年齢の違いがあるにしても、女性であることには何も変わりがありません。自分の内々の美や強さに興味がある人だったり、その開放感を知ってしまった人に特に人気があるように感じます。目を閉じて、インストラクターのガイダンスに沿いながら、ビートに合わせてヨガを楽しむ。皆、まるでオーガズムを感じているかのようです。ドラムの音が心地良いリズムを刻み、コンスタントに身を動かすため、クラス終了時には汗だくの状態に。一度体験すると、クラス終了後は女性のセクシュアリティーが増していることでしょう。
特に日本においては、“女性としてはこうであるべき”感がとても強いですよね?年代別にするべき事がすでにあったり、おしとやかさが強く求められていたりと、“個”を追求する前に、MUST的なものが先に出てくる環境。それが良いか悪いかは別として、結婚、出産、妻、母としての役割などなど、いつから“あなた”というものがとじ込まれてしまったのでしょう?そいういった、役割=仮面を解放するべく、こういったBUTI YOGAが自分らしさを取り戻してくれるのかもしれません。
そしてこれは決して女性だけの話ではありません。女性限定のクラスが多いのは現状ですが、BUTI=女性限定ではないため、こういった“個の解放”といった理由で男性の方もクラスにいらっしゃいます。新しい形のヨガといっても、基本はヨガ。己の時間です。自分に合ったヨガで、セルフスタディしてみてはいかがですか?
ライター/RICA KELLY
ロサンゼルス、ビバリーヒルズを拠点に活躍するセレブ専任ヨガインストラクター。全米アライアンス協会RYT500取得。インスタグラム@ricaworld
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