更年期にあたる40代〜50代の女性に睡眠の悩みが多い原因は、更年期には体内で女性ホルモンが急変動する影響で、自律神経が乱れやすくなってしまうことにあります。
自律神経は、私たちが興奮したりリラックスしたりするのを切り替えてくれる神経です。夜眠りたいのに頭が興奮状態になってしまい、なかなか寝付けなかったり、一方で日中にやる気を出したいのに、“リラックス”のスイッチがオンになってしまい、集中できなかったり、体がだるくなってしまったりするというアンバランスな状態が起こりやすくなります。
とはいえ、眠れない状態が続くのは、本当につらいものです。そこで今回は、眠れないときに試してほしいセルフケアを2つご紹介します。ぐっすり眠るための呼吸法と、熟睡しやすくなるツボについてです。
ぐっすり眠るための呼吸法のポイントは2つあります。
「1:2」の呼吸法とは、体をリラックスさせてくれる呼吸です。息を吸う時間を1とすると、その2倍の長さで息を吐き出します。できれば、吸ったときにお腹が膨らむ「腹式呼吸」で行いましょう。
① おへその辺りに手を当てて、4秒かけて鼻から息を吸う。このとき、お腹が膨らむように息を吸い込む。
② 8秒間かけて口から息を吐き出していく。このとき、お腹がへこんでいくようにする。
③ ①と②を繰り返す。
神経の束は脳からつながり、背骨の中を通っています。体のリラックスを司る自律神経(副交感神経)の根っこは、首の付け根部分に集約されています。この場所を呼吸と連動させて一緒に動かすことで、深いリラックス効果を得ることができます。「1:2」の呼吸法を組み合わせてやってみましょう。
① 4秒間かけて鼻から息を吸いながら斜め上を向く。
② 口から8秒間かけてふーっと細く長く息を吐き出しながら、あごを引く。あごを引いて二重あごの状態をつくるようにすることで、首の付け根がストレッチされる。
③ ①と②を繰り返す。
この方法で何回か呼吸をしてから布団に入ることもできますし、布団で横になりながらでもできます。短時間でリラックスでき、気持ちよく眠りにつくことができると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。
熟睡しやすくなるツボ2つ
次に、熟睡しやすくなるツボを2つ紹介します。
場所は手を軽く握った時に、中指と薬指の間にあたる手のひらの部分にあるツボです。
緊張する時や心臓がドキドキする時に、手のひらに「の」の字を3回書いてそれを飲み込むと落ち着くというおまじないのようなものを聞いたことはないでしょうか。実は「の」の字を書く過程で、この労宮というツボを刺激しているのです。
反対側の手の親指で、痛気持ちいい強さで5秒間かけて、ふーっと息を吐き出しながら押しましょう。両手のツボを押すことで、より一層リラックス効果が期待できます。夜布団の上でゴロンとしながらでも押すことができるので、ぜひ試してみてください。
名前を見るだけで、ぐっすり眠れそうなツボですよね。「安眠」は、耳の後ろにあるツボです。
具体的には、耳の後ろの「乳突起」という出っ張りから、指一本分下の辺りにあります。両方の耳の後ろに存在します。
親指でぐーっと押していきますが、グリグリと強く押す必要はありません。自分が気持ちいいと思う程度の圧で、5秒間押しましょう。
女性ホルモンが急激に変化する時期、症状に翻弄されるだけではなく、自分でできるセルフメンテナンス方法を知ることが大切です。呼吸法やツボ押しといったスキルを身につけることで、体調の変化に対して落ち着いて対処できるようになります。また、セルフケアでも改善しなければ、医療機関を受診するという判断もできるでしょう。
ぜひこの呼吸法とツボ押し方法を試して、より豊かで快適な睡眠を手に入れてくださいね。
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