「内向的な性格の人こそ様々な可能性を秘めている」って本当?|臨床心理士が解説
内向性の性格の強みとは?
感受性の豊かさ
感受性の強さや豊かさは、内向型の人の特徴のひとつ。自分自身の中に起こる、様々な考えや感情を抱くのが上手であり、感性が豊かだと言えるでしょう。芸術的なことを仕事にしている人たちの中に内向型の人が多いのもそのためかもしれません。
人の気持ちを深く理解
内向型の人は、繊細な部分を持っているので、人の気持ちを察したり、他人のことを深く理解しようとします。時には、周囲の人たちも気づかないようなことまで気配りしていたりすることも。内向型の人がいることで、その集団が成り立っているというような場面も多くことあるでしょう。
慎重
何か物事を行うとき、内向型の人は【安全追求タイプ】であると言われています。安全追求とは、慎重であるということ。慎重だと聞くと一見ネガティブに捉えられがちですが、実はとても大切なことです。特に他者とのコミュニケーショの中でその力が発揮されると言えるでしょう。例えば、誰かを挑発する、マウントを取るなどの攻撃的なことをすることはなく、相手と一定の距離を保つことで、安心安全な関係を保つことができるのです。
一人の時間の使い方が上手
内向型の人は、一人の時間を充実して過ごすことが得意と言われます。周りの都合に振り回されることなく、自分で休みたい時に休み、楽しみたい時に楽しむことができるというのは、なかなかできることではありません。特に、コロナ禍にある現在は、外出や人と会うことも制限されていますし、一人の時間をうまく過ごせるといのは強みになるでしょう。
本質を見抜く力
内向型の人のクセとして、外から入ってきた情報を常に処理し、分析するというところがあります。こうしたプロセスを繰り返すことで、本質的なものを見抜く力が磨かれていいきます。内面を成長させていくには、内省する(自分の考えや言動、行動について深く省みること)が必要不可欠ですが、まさに内向型の人たちはこうしたことを日々気づかないうちに行っているのです。
内向型って実は魅力的
内向的なタイプって、実はとても魅力的なところがたくさんあるということがお分かり頂けたでしょうか。表面的にはネガティブに捉えられがちなところも、見方を変えれば長所や強みになります。自分のことを内向型だと思う、あるいは周囲の人に内向型と指摘される方は、ぜひそうした視点を取り入れてみてくださいね。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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