「内向的な性格の人こそ様々な可能性を秘めている」って本当?|臨床心理士が解説

 「内向的な性格の人こそ様々な可能性を秘めている」って本当?|臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2021-07-20

「私って内向的な性格だから」と、どこかあきらめモードに思っている方、必見!実は内向的な性格ほど、様々な可能性を秘めていると言われています。

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内向的な性格にまつわる誤解?

内向的な性格と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?おそらく「弱々しい感じがする」「人見知り」など、どちらかというとネガティブなイメージを持っている人の方が多いのではないでしょうか。しかし、心理学的にそのイメージには少し誤解があるように思います。まず、内向的な性格と外交的な性格について心理学的な視点から解説しますね。

内向性と外向性の違いとは?

エネルギーの方向

外向性と内向性の理論は、スイスの心理学者である、ユングが提唱した概念です。ユングは、外向性と内向性を『心のエネルギーのあり方』だとしています。言い換えるなら、「エネルギーがどこに向かうか」というとわかりやすいかもしれません。外向的な人は、外の世界にエネルギーが向きやすく、人と関わることによって精神的な満足を得るタイプ。一方で、内向的な人は、自分の内側にエネルギーが向きやすく、一人の時間を大切にすることで安定しているタイプです。

脳の刺激の受け方

心理学者・アイゼンクの理論によると、この2つのタイプの大きな違いは、脳の中にある大脳皮質の覚醒水準の程度だそうです。この説によると、内向的な人は外向的な人よりも大脳皮質の覚醒水準が高いので、刺激の影響を受けやすいと言われます。内向的な人が賑やかな環境を好まないのは、刺激の多い環境が過度に脳を刺激し、それが不快感になったり、もともと持っているパフォーマンスを下げてしまうからと言われています。ある心理学の実験では、静かで落ち着いた環境下であれば、内向型の人は外向型の人よりも、高いパフォーマンスを発揮するということが明らかになっています。なので、決して外向型の人の方が内向方の人よりも優れているということではないのです。

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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