ビジネスパーソンが実践するセルフ・コンパッションとは|マインドフルネスとの違い
セルフ・コンパッションを高める方法
それでは、セルフ・コンパッションを高める方法をご紹介します。それは、「自分への言葉かけを変える」ことです。みなさん、自分自身に向けて様々な言葉をかけていると思います。例えば、「もっとしっかりしなきゃ」「なんて自分はダメなんだろう」など、批判的なひとりごとをつぶやいている場合があると思います。半ば無意識にやっていることもあれば、意識的にやっていることもあるでしょう。このような批判的・否定的な言葉をかけている時、まずはリアルタイムで気づくことが大切です。自己批判的なひとりごとに気づけないと、自己批判の影響を受けやすく、ネガティブな感情に巻き込まれやすくなります。気づいたら、その言葉かけを変えていきましょう。どのように変えるかというと、セルフ・コンパッションのある言葉に変えていきます。例えば、「この状況だと辛くなるね」「大丈夫」「ちょっと深呼吸しようか」と、共感的で思いやりのある言葉に変え、「誰でも失敗するときはあるよ」とまるで大切な人にかけるような言葉を選びます。叱咤激励して緊張感を持つよりも、暖かい言葉かけをして安定した気持ちの方が高いパフォーマンスが発揮でき、成長する力につながります。
今回は、ビジネスパーソンに必要なスキル「セルフ・コンパッション 」について紹介しました。物事の良い面と悪い面に平等に気づくことは、ビジネスパーソンにとって大切なスキルとなります。セルフコンパッションを取り入れることで、客観的な視点を持ち、自分を大切にしながら、自分にとって必要な行動を選択し、ビジネスパーソンとしての成長につなげてください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。https://cbt-yoga.com
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