ビジネスパーソンが実践するセルフ・コンパッションとは|マインドフルネスとの違い

 ビジネスパーソンが実践するセルフ・コンパッションとは|マインドフルネスとの違い
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石上友梨
石上友梨
2020-09-16
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マインドフルネスとセルフ・コンパッション

コンパッションという概念は仏教がルーツです。仏教がルーツと聞くとマインドフルネスを想像する方も多いと思います。マインドフルネスとコンパッションはコインの裏と表と表現されることもあり、切っても切れないものです。日本では主にマインドフルネスが実践されています。マインドフルネスとは、「今のこの瞬間に意識を向けること」「よし悪し判断せずにあるがまま受け入れること」です。マインドフルネスを実践するために、私たちは物事にありのままに目を向ける必要があります。しかし、私たち人間にはネガティビティバイアスといって、ネガティブな方にばかり目を向けてしまう性質があります。特に自分自身のことになると、ネガティブなことばかり目についてしまうと思います。このようにネガティブなものに注意が向く性質があるので、良い面、悪い面、それぞれ平等に目を向けるためには、意識的に良い面に注意を向けることでバランスが取りやすくなるのです。さらに、自分自身のネガティブなものに目を向けることは痛みを伴います。傷ついたり自信がなくなる気がして、ついつい目をそらしたくなります。自分自身に思いやりの心を持ってこそ、安心感・安全感が高まり、ネガティブな部分に安心して目を向けることができます。落ち着いた気持ちで自分の良い面にも悪い面にも気づき、客観的に自分自身を見つめることで、人は前に進もう、挑戦していこうという意欲が出てくるのです。

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