POSE & BODY

加齢による動きづらさを改善｜ヨガ療法士に聞くシニアを輝かせるヨガ

ヨガジャーナルアメリカ版 2020-02-01

ヨガの治療効果

身体的なポーズを行うヨガ、ハタヨガは高齢者が機能を失わずに活動的であり続けるのを助けることが研究によって示されています。ヨガは動きと弛緩を促し、関節の健康と柔軟性を促進し、バランスを回復させ、筋力や体力を改善し、痛みをある程度管理する比較的安全な方法です。ヨガによって関節炎、糖尿病、不眠、鬱など、加齢によって生じる症状が改善されることも試験結果からわかっています。また、瞑想の静観的な側面は、ストレス管理に役立ち、心の平安をもたらします。

私の高齢者向けクラスは、体が老いていくことがどういうものなのか私が経験的に知っていることを踏まえてつくっています。今日はすこぶる調子がいいのに、翌日には体に変化の兆候がなくても痛みや違和感があるという感じが私にはよくわかります。年を重ねると胴体が太くなっていきますね。これは自然なことで、サラダを食べたところで変わりません。

私のクラスでは、深い呼吸をして腹部をゆるめるようにしています。私は高齢者にヨガを教える高齢のインストラクターとして、ヨガが私の人生にも私の周囲の人々の間にも結びつきをもたらしてくれたことをありがたく思っています。また、心地よく安全でさまざまなものを受容する空間を皆さんに提供できていることに感謝しています。私たちはこの空間で、他人の目から判断されることなく、加齢による避けられない変化に敬意を払っています。高齢者は私を含めて、かつての自分の姿を懐かしく思い出すものです。

活力ある若い日々に実際に戻ることはありませんが、ヨガによって機能が回復するため、年齢を重ねても若い時以上に生き生きとした生活を送れるようになります。私たちはこの部屋の入り口でエゴを捨てています。以下のページのシークエンスのような高齢者向けのヨガの本質は、何よりも機能性と幸福感を維持することにあります。