加齢による動きづらさを改善|ヨガ療法士に聞くシニアを輝かせるヨガ
高齢者にヨガを教えたい人へ ジャナ・ロングの6つのアドバイス
60歳以上の人を対象としたクラスを指導するうえで注意すべきこと。
1.温かく迎え入れる
クラスを始める前に、堅苦しくない「交流会」を開きましょう。私はよく、人生の孤独を感じる時期にある高齢者にとって、ヨガがどれほど仲間と交わる素晴らしい機会をもたらしてくれるか話します。高齢者の多くは初めてヨガをするので、必要な情報を伝え、基本的なポーズを実演し、質問の時間も確保して答えてあげましょう。
2.理論的に動く
高齢者がヨガのクラスに参加するうえで大きな障壁となるのは、「ついていけるか」という不安です。立位のポーズからやみくもに座位のポーズに移るのではなく、ポーズを連続させて、立った姿勢から、ひざまずいた姿勢、座位の姿勢、横たわった姿勢と論理的に移行するようにしましょう。
3.ゆっくり進める
クラスを進める速さは重要です。次のポーズにゆっくり移って、ポーズとポーズの間にひと呼吸おけば、体の感覚を味わう余裕ができます。それによって呼吸と体の内受容的な感覚が開かれていきます。これが自己実現の基本的な側面のひとつであり、このために私たちはヨガをしているのです。
4.常に肯定的な言葉を使う
励ますことがとても重要です。私は生徒の皆さんが自分の言葉を考え直せるよう手助けをしています。「できない」、「頑張る」は禁句です。新しいポーズをしましょうと言うだけで、方々から抵抗や不満の声が上がってくるものです。講師は「できていない」とか「頑張っていますね」とは言わずに、一人ひとりが限界を理解して受け入れ、直感に従うように促しましょう。
5.適度に声を届ける
高齢者の多くは、聴力が落ちてきます。聴力に問題がある人を自分の近くに呼んであげましょう。部屋の中を回ってもかまいません。子供に話すような話し方をしてはいけません。高齢者は子供扱いされることを嫌います。
6.手助けする前にたずねる
人工関節を入れている高齢者が大勢います。特に、膝関節、股関節、肩関節です。体に触れる前に必ず本人に確認しましょう。
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