YOGA PEDIA|ヴィーラバッドラーサナⅠからエーカパーダラージャカポターサナⅡへ
ヴィーラバッドラーサナⅠの軽減ポーズ
後ろの膝が痛む場合や、後ろのかかとを床に下ろせない場合
サンドバック、丸めたブランケット、小さなボルスターまたはブロックで後ろのかかとを支えてみよう。高さのあるプロップから始めて、ふくらはぎの筋肉が伸びてきたら徐々に低いものを試してみよう。かかとの中央部を後方に押してプロップを踏みながら、後ろの足をやや外側に向けよう。
仙骨、腰、前の膝のいずれかが痛む場合は
壁にブロック(1個または2個)を当てて、前の足を高くしてみよう。前の足の指の付け根とかかとをブロックの上におき、つま先を上向きにして壁に当てる。別のブロックを膝と壁の間に当ててもよい。後ろ足のかかとを踏み込んで、体重を後ろの脚にかけながら、骨盤を壁のほうに動かしつつ両腕を引き上げる。
脚が震える場合や体がぐらつく場合
折りたたみ椅子を逆さにして、左右の後脚にまたがるクロスバーを使って骨盤を支えてみよう(前の太腿を床と平行にするためにさらに高さが必要な場合は、クロスバーにブランケットを掛ける)。手で椅子の後脚を押す。椅子を使うと全体重を支える必要がなくなり、体(特に腰と鼠蹊部)がゆるんで開くようになる。またポーズを長く保てるようになり、アライメントへの意識が高まり、パタンジャリがヨーガスートラで説いているプラヤトナ・シャイティーリャ(力まない努力)を経験できる。
プロセスのパワーと美しさ
ポーズは祈りや詩に似ていると感じることがある。ポーズはプロセスに形を与えたものだ。詩を理解するには、ペースを落として言葉に寄り添うところから始める必要がある。なんでもない詩のくだりが心の壁を破って心の奥深くにしみ入ってくることがある。同じように、ポーズをつくるプロセスが姿勢の習癖を打ち砕くことがある。そんなときは解放感や喜びを覚えてハッとする。このような理由から、どのポーズでも、最終的な形よりもそこに向かっている感覚(プロセス)を重視してほしい。ヴィーラバッドラーサナⅠは、絶え間なく根を下ろしながら上昇するプロセスを経験する力強いポーズだ。そのプロセスは言い換えれば、地面と空の間の空間で全身全霊で生きるとはどういうことかを示すものである。
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