脳のトリートメント「シロダーラ」とは【スリランカ「パンチャカルマ」体験レポート ♯7】

 脳のトリートメント「シロダーラ」とは【スリランカ「パンチャカルマ」体験レポート ♯7】
NOBUE SUZUKI
鈴木伸枝
鈴木伸枝
2019-04-11
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シロダーラを初めて体験したのは、前回レポートしたパンチャカルマの特別なトリートメントである、ナスヤ(鼻オイル療法)を行った次の日でした。なお、ディニッシュ先生によると、日本人は「疲れている人」「ストレスを抱えている人」が非常に多いため、4~5日以上滞在ができる場合はシロダーラをプログラムに組み込むことが多いそうです。ぜひ、アーユルヴェーダを受ける場合は少なくとも4~5日は滞在されることをおすすめします。

さて、ここで少し実際のトリートメントの進み方をご紹介します。まず、シロダーラを行う前に、通常ヘッドマッサージを行います。ここで頭全体とおでこを丁寧にほぐしていきます。頭部の準備ができたら、いよいよシロダーラです。まずは頭の位置の調整です。垂らしたオイルが顔ではなく、頭の方に流れていくように首の後ろにタオルを、少し高めに枕のようにセットします。少し顎が上がった状態ですね。

私からのアドバイスですが、シロダーラを受ける際は、この首の居心地の良さを妥協せずこだわって調整することが大切だと思います。なんとなくしっくり来ていない状態でシロダーラがスタートすると、初めのうちは良いのですが、佳境に入った時に首が痛くなったり、頭の血流が悪くなる感じがして、そのことが気になりリラックスできなくなってしまうのです。それではせっかくのシロダーラがもったいないですね。自分がリラックスできる首と頭のポジションをしっかりと見つけしょう。

シロダーラ
オイルが額を優しくマッサージ。瞑想状態になります

私のオイルの温度はけっこう熱め。なお、オイルのタイプ・温度・垂らす高さは、その日のお天気によって、また受ける人によって全て変えているそうです(やっぱりシロダーラは奥が深い!)。 オイルは眉間 の同じ位置にずっと垂らすのではなく、セラピストがオイルに入っているボールゆっくり左右に移動させます。こうしておでこ全体をオイルの流れが生み出すごくわずかな圧で静かにやさしくマッサージをするのです。この時、人によっては、光が見えたり映像が見えたりする方もいるそうですね。さすが脳にアプローチするトリートメント。私はまったくそんなことは起こらなかったですが(笑)

シロダーラの体験を言葉で表現すると、とっても安定した心地よい瞑想状態に入る感じです。眠ってもいない、起きてもいないという狭間の体験です。瞑想を日々されている方は、たびたび体験したことがあるゾーンではないかと思います。瞑想を実践されていない方にとっては、なんとも言えない初めてのリラックス体験になるのではないかと思います。

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シロダーラ
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