ヨガの聖地インドの寺院で「祈り」体験【石垣島ヨガ便り♯5~番外編~】

CHIHIRO NAGASHIMA

ヨガの聖地インドの寺院で「祈り」体験【石垣島ヨガ便り♯5~番外編~】

長島千比呂
長島千比呂 2019-04-04

「空」のエレメントが宿る聖地チタンバラン ナタラージ寺院

テンプルのあるチタンバランは、特別な地、まさに聖地です。かつて、シヴァ神が5つのエレメントを世界に散りばめられたとされ、そのうちの「空間」のエレメントがこのチタンバランに宿されました。5つのエレメントとは、「地」、「水」、「火」、「空気(風)」、そして「空間(空)」のことで、この世界をうみだしている要素です。5エレメントの中でも、この「空間」は最も純粋で崇高なものとされています。

本堂の地を踏み、静かに座り、目を閉じてみると、その「空」のエレメントを感じることができます。そもそも、「空」とは空気さえ存在しない、純粋なスペースのこと。行者や巡礼者たちで混み合う寺院内ですが、この地に宿された「空」に心を重ねてみると、すべての雑踏が消え無音がやってきます。それは、拡がり続けるスペース「空」の純粋なエレメントそのものの体験です。

テンプル
神聖な寺院で思い思いに過ごす

この寺院は、名だたるヨギたちが修行し、過ごした地とされます。その中でも有名なのが、パタンジャリ大使です。ヨガの根本経典であるヨガスートラも、パタンジャリ大使がこの地で編纂したと言われています。本堂前の天井には、108の絵が描かれています。たくさんの神々や賢者などの宗教画です。その中に、パタンジャリ大使もいます。パタンジャリ大使は下半身が蛇の姿で描かれ、蛇は生命力や根源的エネルギーの象徴とされています。そして、ナタラージ寺院のご本尊は、もちろんシヴァ神、ナタラージャ(踊るシヴァ神)です。

たくさんいるヨガの神様、ヒンドゥーの神様の中で、三大神はブラフマン神(創造神)、ヴィシュヌ神(維持神)、そしてシヴァ神(破壊神)です。この世界は、神々の創造、維持、破壊のサイクルの中で成り立っています。なぜ、シヴァ神は踊っているのか?このナタラージャが有名なのかというと、この神々のエネルギーサイクルを表しているから。シヴァ神が踊り続ける間、世界は在り続けます。神々の奏でる音楽、踊り、歌声は、この世の自然の芸術そのもの。私たちの世界は、その芸術作品そのものということ。そんなことに思いをはせながら、テンプルの前でとるナタラージャーサナ。いつもよりも、力強いエネルギーを感じずにはいられません。

テンプル
美しい色彩で描かれた神々たち
テンプル
神聖な空間でナタラージャーサナ

インドの祈りに触れ、帰路の飛行機の中で、石垣島の豊年祭や十六日祭のことを思い出しました。祭りは神々との交流の場。テンプルで祈るインド人の横顔と、祭りを大事にする島人たちの暮らし、その二つがリンクし家路がより恋しくなりました。次回はまた石垣島からのヨガ便りをお届けします。

長島千比呂
定期的に南インドに渡印し、高名なヨガマスターであるSwami Santhiprathadaに師事、インドの伝統的なヨガのスタイル、SivaRajaYogaを学ぶ。kSaNaYogaSchool を主宰し、SivaRajaYoga をはじめ、SwaraYogaや、KriyaYoga などインド伝統ヨガを日本に伝えている。2015年から沖縄石垣島へ移住し、YogaRetreatVillage, kSaNaを開設。国内外でのヨガリトリートに力を注いでいる。

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