日本は世界初の生理休暇導入国。しかし実態は…?台湾の「月経博物館」を訪れる日本人の反応【インタビュー】

日本は世界初の生理休暇導入国。しかし実態は…?台湾の「月経博物館」を訪れる日本人の反応【インタビュー】
photo by Ayumi Takeda
竹田歩未
竹田歩未
2026-09-12

台湾・台北のローカル市場の中にある「小紅厝月經博物館(The Red House Period Museum)」には、国内外からさまざまな人々が訪れます。その中でも特に多いのが、日本からの来館者。月経博物館は、単に展示を見るだけではなく、来館者が自身の経験や悩みを語り、月経について本音で対話するヒントを与えてくれる空間でもあります。今回は、博物館を訪れる日本の方の反応や、展示を通して生まれる気づきについて、博物館の運営元であり、月経によって起こる困難へのサポートを行うNGO「小紅帽 With Red(日本語では「赤ずきんちゃん」)」創設者のViviさんにお話を伺いました。

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月経博物館が本音を話せるきっかけに

ーーー月経博物館には、どのような方が訪れるのでしょうか?

Viviさん:まずは、たまたま通りかかった方が来館するケースです。月経博物館を作った理由の一つに、知るきっかけを提供したいというのがあります。これは、月経へのタブー視や平等が成し遂げられない原因は、月経に対する敵意ではなく、単に月経に関する知識が不足していることにあると考えているからです。こうした背景から、偶然通りかかった方でも気軽に立ち寄れるスペースにしたいと思い、立地には地元の方々が日常的に買い物をするローカルなエリアを選びました。

他に印象的なのはカップルでの来館者。展示を通して、月経がある側が自分の経験を言語化するヒントが生まれ、普段はパートナー同士でもどのように伝えたら良いかわからないことも自然に話しやすくなります。実際、館内でカップル同士がそのような会話をしている場面をよく見かけますよ。 

さらには、家庭での教育を目的として訪れる方もいらっしゃいます。子どもが思春期を迎えたけれど、月経についてどのように伝えれば良いかわからないという方が、月経博物館をそのきっかけにするのです。興味深いのが、訪れるのは女の子を連れた親御さんに限らないということ。とある男の子連れの母親は「息子にも月経のことを知って欲しくて。これから周囲の友達が月経を経験し始めるし、母親である自分にも月経があることを伝えたい。」と話していました。

一般の来館者の他に校外学習として来館されるケースも多く、日本の学校団体が修学旅行や校外学習のプログラムに組み込むこともあります。また、訪れる方の年齢はさまざま。高齢の男性が一人で足を運んでくださり「このような問題はずっと大切だと思っていたが、今まで誰も取り組んでこなかった。」と本音を話してくれたことも。本当にあらゆる方に来ていただいています。

日本人来館者の反応

ーーー外国から月経博物館を訪れる方もいらっしゃいますか?

Viviさん:はい。その中でも一番多いのは実は日本からの来館者なんです。日本の方は、たまたま通りかかって立ち寄るというよりもタクシーで直接お越しになるケースが多く、月経博物館を目的地としてわざわざ訪れてくださる方が多い印象。 ちなみに、日本語版の案内資料も用意していますよ。 

それに来館者の職業もとても多様です。学生・会社員・教師・医師・助産師・セラピスト・メディア関係者、そして政治家の方が訪れることもあります。しかも党派や立場を問わずです。みなさん共通して「日本でも月経の平等をもっと進めたい」と話され、「台湾ではどのように社会的支持を集めたのか」という疑問を持たれます。これは、この博物館が一種のモデルケースとして捉えられているということだと思います。わたしたちも、アジア全体でさらに月経平等を広げていきたいので、台湾と近い存在である日本の方たちの声は大きな励みになっています

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