【台湾・月経をテーマにした博物館の創設者インタビュー】月経の話題は、なぜタブー視されやすい?
「月経の話は人前で口にしづらい」――そんな感覚を持ったことはないでしょうか。今回は台湾・台北にある、世界で唯一の月経をテーマにした博物館「小紅厝月經博物館(The Red House Period Museum)」を訪問しました。同博物館を運営し、月経によって起こる困難へのサポートを行うNGO「小紅帽 With Red(日本語では「赤ずきんちゃん」)」創設者のVivi(林薇)さんにインタビュー。月経にまつわる歴史や現代社会における課題について、豊富な視点をシェアしていただきました。
世界でも類を見ない月経をテーマにした博物館
台湾・台北のローカルな市場の中に突如として現れる赤い建物。ここは、2022年にオープンした、世界で唯一の月経博物館「小紅厝月經博物館(The Red House Period Museum)」。子宮の仕組みを学べる展示をはじめ、世界各地の月経教育や生理用品を紹介するコーナーなど、月経をさまざまな角度から見つめ直すことができる展示が並んでいます。普段はあまり話す機会がない月経について学び、語り合うきっかけを提供する空間です。
なぜ月経がタブー視されるのか?
ーーー月経に対するタブー視はなぜ存在しているのでしょうか?
Viviさん:月経へのタブーが生まれた背景には、複数の原因があると言われています。現在の研究でも特定の出来事が原因だったとは言われておらず、むしろ世界各地に共通するいくつもの要素が積み重なって形成されてきたと考えられています。
それらの中でも重要なのがジェンダー不平等との関連です。現代社会では徐々に平等へ向かっているとはいえ、わたしたちは依然として男性中心的な社会構造の中に生きています。そのため、ほとんどの生物学的女性が経験する生理現象である月経を利用して女性を抑圧することは、歴史的にも非常に合理的な支配の手段として機能してきました。つまり、月経タブーはミソジニー(女性嫌悪)的な思想や社会構造とも関わりがあると言えるでしょう。
具体的な例として、昔は月経中の女性を小屋に隔離したり、宗教的な場への参加を禁じたりする文化がありました。現代ではこのような制限も無くなってきていますが、月経=表に出すべきではないという根本的な考え方は残っています。例として、月経を婉曲的に表現するワードが世界中に5000種類以上*も存在します。他には、台湾ではレジ袋が有料化されていますが、現在も生理用品を購入した際は無料の紙袋が提供されます。おそらくこれは日本でも同じですよね。これらの状況は、現代にも月経へのタブー視が存在することの現れだと考えています。
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