【台湾・月経をテーマにした博物館の創設者インタビュー】月経の話題は、なぜタブー視されやすい?

【台湾・月経をテーマにした博物館の創設者インタビュー】月経の話題は、なぜタブー視されやすい?
photo by Ayumi Takeda
竹田歩未
竹田歩未
2026-09-12
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「月経」という二文字を口にできない

ーーー日常生活の中では月経へのタブーを感じることはありますか?

Viviさん:あります。例えば、周りの人たちと月経について話そうとした時に急に声が小さくなったり、わざわざ別の場所へ連れて行かれたり、「月経」という言葉そのものを口にしづらい風潮を感じることもあります。ですが、わたしにとってはこのような月経の扱われ方への違和感や好奇心が今の活動に取り組む原動力になったんです。

また、NGOの活動を始めてからは月経に対するタブー視をより強く肌で感じるようになりました。例えば新しい人と知り合った際に、自分が月経に関する活動をしていることを話すと、相手は戸惑ったような反応をすることがありますね。

ーーーどのような方たちからそのような反応を受けるのでしょうか。年齢や性別に特徴はありますか? 

Viviさん:実は、特定の年代や性別だけではなくて。このような反応をするのは、中高年の方や月経のない男性であることが多いと思われる方もいらっしゃると思いますが、実際にはさまざまな立場の方に同じような反応が見られます。まだまだ多くの人が月経について話すことにためらいを感じているようです。

月経に関する活動へのネガティブな反応

ーーー来館者からネガティブな反応を受けることはありますか?

Viviさん:実際に月経博物館を訪れた方からネガティブな意見を受けることは少ないです。これは台湾人の礼儀を重んじる性格と関係している気がします。もし心の中で反対意見を持っていても、直接攻撃するのではなく礼儀正しく振る舞う人が多いので。ただ、家族や友人と一緒に来ているのに男性だけが館内に入らずに博物館の入口で待っているケースはよく見受けられます。

一方で、インターネット上では露骨に否定的な声を受けることもあります。月経の不平等なんて大したことない問題なのにわざわざ騒ぎ立てているのでは?というような反応は存在しますし、批判的な意見はどうしても避けられないのかもしれません。 

ーーー最後に、月経博物館について一言で説明するとしたら、どんな場所でしょうか?

Viviさん:月経博物館は、誰もが訪れることのできるインクルーシブな空間です。一人ひとりが自分自身の経験を語ることができて、自分なりの感じ方を見つけられる場所。訪れた際は、ぜひわたしたちにも感想を伝えていただければ嬉しいです。

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photo by Ayumi Takeda  NGO「小紅帽 With Red」創設者 Viviさん

プロフィール: Vivi(林薇)さん

NGO「小紅帽 With Red」および「小紅厝月經博物館(The Red House Period Museum)」創設者。長年にわたりジェンダー・人権・教育などの分野に取り組む。Diana Legacy Award・Forbes 30 Under 30 Social Impactを受賞。

NGO「小紅帽With Red」

2019年に設立された「小紅帽With Red」は、台湾初の月経平等の推進にフォーカスしたNGO団体。月経貧困や月経格差、月経へのスティグマなどの社会問題の解決に取り組み、長期的に教育・社会福祉・研究等を通して社会の幅広い分野に向けた提言を行っている。また、台北市大同区に世界で唯一の月経博物館「小紅厝月經博物館(The Red House Period Museum)」を設立(一般公開は毎週金~日曜日)」。
私たちのビジョンは、月経平等という切り口から多様でインクルーシブな社会を実現することです。包括的な月経教育を幅広い年齢層の教育現場に提供し、街中のあらゆる場所を月経フレンドリーな環境へと変革していくことを目指しています。

小紅帽With Red | 小紅厝月經博物館Period Museum
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photo by 社團法人全球小紅帽協會

 

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