【トマトを毎日食べると肝臓の脂肪が減る?】最新研究で分かったトマトと肝臓の関係とは
トマトを毎日食べることで、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)と診断された人の肝臓の脂肪が大幅に減少する可能性が示された。
肝臓の脂肪とトマト
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)は、世界で最も多くみられる慢性肝疾患である。肥満やインスリン抵抗性、心血管代謝リスクなどと関連し、肝臓に過剰な脂肪が蓄積することを特徴とし、米国では成人のおよそ3人に1人がMASLDと診断されている。MASLDの改善には食事を含む生活習慣の見直しが重要となる。特に地中海食は、肝臓の脂肪を減らし、代謝状態を改善する食事として注目されている。今回の新たな研究では、地中海食によく使われるトマトを毎日食べることが、MASLDと診断された人の肝臓にどのような影響を与えるのかを調べた。
トマトの摂取で肝臓の脂肪が減少
研究の対象となったのはMASLDの診断を受けている成人79人だった。一定量を超える飲酒をしている人や、肥満を示すBMIが30を超える人などは対象から除外された。
参加者はトマトを摂取しないグループと、毎日生のトマト200gとトマトソース50gを摂取するグループの2グループに分けられた。トマト製品はすべて同じ生産者のものを使用し、トマトを食べること以外は普段の生活を続けた。トマトを食べる期間は6週間とし、体組成、肝脂肪変性、肝硬度、コレステロール値など、複数の健康指標を評価した。研究開始時の肝臓の脂肪量は両グループで同程度だった。
結果、肝臓の脂肪量は両グループで減少したが、トマトを食べたグループでは、より大きく減少した。
一方、体重、BMI、腹囲、体脂肪量には、両グループとも大きな変化がなく、研究終了時の肝硬度、肝酵素値、血糖値、脂質、炎症マーカーについても、両グループの間に有意な差は見られなかった。つまり、脂肪量の減少は体重や代謝状態の変化ではなく、トマトの摂取そのものと関連している可能性が示された。
さらなる研究の必要性
今回の研究は、79人を対象とした単一施設の探索的な研究で、期間も6週間と短かった。また、参加者は自分がどちらのグループに属しているかを知っていたため、トマトの摂取以外にも行動の違いが生じた可能性がある。 さらに、対象となったのはMASLDと診断されたやせ型から過体重の成人に限られていたため、肥満のある人にも結果が当てはまるかどうかは分からない。研究者らは今回の結果を仮説を立てるためのものと位置づけており、結果を確認するには、より大規模で長期間にわたる研究が必要だとしている。
トマトと肝臓の健康
それでも今回の結果からは、MASLDと診断された人にとって、トマトの摂取が肝臓への脂肪蓄積を減らす方法の1つとなる可能性が示された。
MASLDの改善においては、肝臓に蓄積した脂肪を減らすことが重要だ。肝臓に蓄積した脂肪は炎症を引き起こし、最終的に瘢痕化や深刻な肝障害につながる可能性がある。MASLDには承認された治療薬がないため、肝臓の健康を保つには食事が重要な役割を果たす。
トマトに豊富に含まれるリコピンは抗酸化物質の1つで、酸化ストレスや肝臓への脂肪蓄積を抑えるのに役立つ可能性がある。他にも、トマトには心血管系への良い影響や抗がん作用など、さまざまな健康上のメリットがあると考えられている。
今回の研究だけで分かることには限りがある。また、特定の食品だけに効果を求めるのではなく、自身の健康状態に合った食事を考えることが重要だ。MASLDを患っている場合は、食事によって肝臓の健康を支え、病気の改善に役立てる方法について、医師や管理栄養士などの専門家に相談することが望ましい。
一方で、地中海食に含まれる食品がMASLDのある人の肝臓の健康に役立つ可能性はこれまでの研究でも示されており、今回の研究もその可能性を示す研究の1つとなった。
https://www.medicalnewstoday.com/articles/eating-tomatoes-daily-may-help-decrease-fat-buildup-in-the-liver
https://www.eatingwell.com/tomatoes-liver-benefits-study-12057770
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