謎の不調から「80代レベル」のホルモン低下発覚まで。 望月理恵さんが暗闇を抜けた“知識”の力

謎の不調から「80代レベル」のホルモン低下発覚まで。 望月理恵さんが暗闇を抜けた“知識”の力
Photo by Azusa Hasegawa

今年3月、MCとして出演した「わたしたちのヘルシー ~心とからだの話をはじめよう with MUSIC」イベントで、年齢を感じさせない美しさと、具体的でユーモアあふれる更年期トークで、集まったゲストを魅了したフリーアナウンサーの望月理恵さん。このイベントの記事を読んだ読者からの「望月さんの更年期のお話を聞きたい」という熱い声に応え、今回改めてご自身の更年期症状の経験や、更年期への向き合い方などについてお聞きしました。

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ホットフラッシュはなかった。「これって老化?鬱?」自分を責め続けた初期症状

―――望月さんが更年期を意識しだしたのは、どのようなきっかけからだったのでしょうか?

更年期のイメージというと、ホットフラッシュやイライラなどが代表的ですけど、私はその症状はなかったんです。そのせいで最初は自分が更年期かどうかは気づいていなかったのですが、なんとなく体調が悪いなと感じていて。まず朝起きられなくなって、イライラするというよりも落ち込む感じでしたね。体がだるくて、これじゃ仕事に行っても声も出しづらいかもと思ってしまったり、ちょっと失敗するとすごく落ち込んだりとか。更年期というよりは、「ああ、もう 40代後半で年齢的に体力が落ちて、老化で年々こういうふうになってくるんだな」と感じていて。そこに仕事でのちょっとした失敗などが重なったことで、さらに仕事への不安が出てきて、それが起きられないことに繋がったのかな、など自分で要因を考えていました。

そんなふうに起きられないし体がだるいせいか、食欲もあまりなく、すごく痩せてしまったんです。その時にはさすがに病院に行っていろいろな検査をしたのですが、何も見つからなくて。さらに脳の検査も受けたのですが、これも異常がなく、ついには「鬱の症状かもしれないから心療内科では?」と言われてしまいました。

望月理恵

「私の体は80代!?」査をきっかけに気づいた、更年期という“正体”

―――病院に行っても原因がわからず、鬱かもしれないと言われたときは、ショックでしたよね。

はい。私も驚いてしまって、とりあえず心療内科に行く前に何かできることはないかと考えました。そんなとき、たまたまその話をした知人から、栄養状態やホルモン値などを調べるクリニックを教えてもらったんです。知人の勧めもあって、一度診てもらうことにしました。

そこで検査を受けたところ、女性ホルモンの値がかなり低下していて、先生からは「80歳くらいのレベル」と説明されました。それを聞いて、とても驚きましたね。

それまで私は、不調の原因が鬱なのか、年齢によるものなのか、それとも自分が怠けているだけなのかわからずにいました。でも、ホルモンの変化も関係している可能性があると知ったことで、初めて「更年期なのかもしれない」と考えられるようになったんです。

そこで「じゃあ更年期の人に話を聞いてみよう」「更年期について調べてみよう」と、自分の中でも少しずつ受け入れる気持ちになりました。更年期の症状は人によって違うと知り、周りにも聞いてみようと思うようになりました。

―――自分が更年期と気づいた時に、割とショックを受ける方もいると思うのですが、望月さんは、そうではなくて、じゃあこれをやろうって割と前向きな気持ちだったんですね。

そうですね。更年期って受け入れるべきものなんだとは思ってます。受け入れたところで、じゃあどう行動するか。ショックを受ける部分もありますけど、更年期の症状は改善できるものだというのも、知識としては少しあったので、じゃあそうするためにはどんな病院に行って、どんな薬を飲めばいいのか、それを知るためにはどういう人に話を聞いて、どんな知識を得ればいいのかいのかに頭を転換させました。不調の原因がわからず鬱なのか、それとも私のやる気がないから失敗ばかりなのかと悩んでいたのが、これは更年期だからだとわかるのは、大きかったですね。

とはいえ、更年期とわかるまで悩んではいました。確か45〜46歳ぐらいで症状が始まったので、2年くらいは悩んでいたと思います。体調が悪くて痩せてしまったのが、テレビの画面でもわかるので、それが噂になってしまったこともあります。「望月さん、随分老けたよね」みたいなことをネットに書かれたりして。「私だってそりゃ年齢的に老けますよ」と思いつつ、やはり言われることはショックでしたね。

自分に合う対策を見つけるまで。100人いれば100通りのアプローチ

―――クリニックの診断からご自身の更年期症状を受け入れたとのことでしたが、そこから何か症状への治療や対策はされましたか?

クリニックの先生からは、まずは無理に頑張ろうとせず、体調を整えることを優先するように言われました。「女性ホルモンが80歳レベルということは、自分が80代で、やる気が出なくて弱っている状態と考えてください。急に頑張ろうと張り切って、栄養ドリンク飲んで運動まですると、余計疲れてダメになりますよね。まずは体の土台を作りましょう」とも。そのため、足りない栄養素をサプリで補うことを提案されました。

そのうえで、私の場合は検査結果などを踏まえて、DHEAやビタミンなどのサプリメントを取り入れることになりました。3カ月ほど続けてみたところ、私自身は少しずつやる気が戻ってきて、体調も回復していく感覚がありました。

更年期の治療にはHRT(ホルモン補充療法)をはじめ、さまざまな選択肢がありますが、私の場合は当時、医師と相談しながらこうした方法を選びました。

更年期症状が人それぞれなように、治療法も人それぞれなんですよね。病院に行くなり人に話を聞くなり、とにかく症状に対応するにはいろいろな知識が大切だなというところにも気づきました。

望月理恵

―――更年期かどうかを調べることを第一歩として、まず知るというのは大事なことですよね。

本当にそうなんです。原因が何かわからない時ってやっぱり「怠けているせいなのかな」とか「自分に問題があるのかな」と、自分を責めますよね。そうするとさらに自分を追い詰めてしまって、不調な自分を助けるための行動をしなくてはいけないのに、もっと自分をいじめる行動をとってしまう。でもそうではなくて、まずは今の不調について知ろうとすること、必要であれば病院に行ったり、人に話を聞いたりすることが大切なんだと思います。不調の原因を知り、それがわかったら解決のために何をするか。その知識を得る方がいいですし、それが自分を助ける行動につながっていくんじゃないかと思います。

*自身の更年期を受け入れ、「ここから何ができるか」と前向きに考え方を切り替えた望月さん。後編では、今もなお続く更年期症状への対処法やメンタルケアについてもお聞きします。

プロフィール:望月理恵さん

望月理恵

セント・フォース所属。兵庫県生まれ。1994年、「世界ふしぎ発見!」(TBS)のミステリーハンターとして活動開始。2004年から2022年まで「ズームイン!!サタデー」の司会としても活躍。2021年6月にはセント・フォース取締役に就任。テレビやラジオをはじめとして幅広く活躍中。現在は「THETIME,」(TBS)「DayDay.」(日本テレビ)「望月理恵のエンタメ︎カフェ」(ラジオ日本)などにレギュラー出演中。また、脂質オフに特化したブランド「NOILLY」のプロデュースも行っている。

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インタビュー・文/前田聡美
撮影/長谷川梓

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