〈更年期〉夕方になると集中力が切れる…そんな私の"疲れ方"を変えた「5分休憩」の過ごし方

〈更年期〉夕方になると集中力が切れる…そんな私の"疲れ方"を変えた「5分休憩」の過ごし方
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高本玲代
高本玲代
2026-07-24

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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夕方になると、急に集中力が切れる。パソコンの画面を見ているのに、同じ文章を何度も読み返してしまう。肩はガチガチに固まり、立ち上がるのもおっくう。仕事が終わる頃には、「今日はもう何もしたくない」と思うほど疲れ切っている。以前の私にとって、それは当たり前の毎日でした。

仕事が忙しいから。年齢のせいだから。デスクワークだから仕方ない。そう思いながら、夕方の疲れを受け入れていたのです。

でも今振り返ると、変えなければいけなかったのは「仕事の量」ではありませんでした。働き方でもありません。たった5分の休憩の過ごし方でした。

「休憩しているつもり」で、実は休めていなかった

以前の私は、仕事の合間にもちゃんと休憩を取っているつもりでした。パソコンから少し目を離してスマートフォンを見る。メールを確認する。SNSを眺める。コーヒーを飲みながら、次の予定を考える。「少し休めたかな」。そんな気持ちで、また仕事に戻っていました。

でも、ある日ふと思ったのです。「本当に休めているのだろうか」と。

体はずっと同じ姿勢。頭の中も仕事のことばかり。画面を見る時間もほとんど変わらない。これでは、休憩というより、「仕事の延長」だったのかもしれません。

きっかけは「25分集中して、5分休む」というシンプルな方法

そんなときに取り入れたのが、25分集中したら5分休憩するという時間の使い方でした。いわゆる「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる方法です。

とはいえ、私が変えたかったのは25分の集中ではありません。変えたかったのは、そのあとの5分でした。

以前ならスマートフォンを見て終わっていた5分を、「体を動かす時間」にしてみたのです。椅子から立ち上がる。肩をゆっくり回す。背伸びをする。首をほぐす。少し歩く。ほんの数分のことです。

「これで何か変わるのかな」。最初は半信半疑でした。

ところが、数日続けてみると、小さな変化に気づきました。夕方になっても、以前ほど集中力が切れない。仕事が終わったあとの疲れ方が、少し違う。家に帰ってからも、「もう何もできない」という日が減ってきたのです。

もちろん、疲れないわけではありません。忙しい日はありますし、体調によって思うように動けない日もあります。でも、「夕方になると必ず電池が切れる」という感覚は、少しずつ変わっていきました。

変わったのは、体だけではなかった

この5分を続けていて、もう一つ気づいたことがあります。それは、集中力は「頑張ること」で続くものではない、ということです。

以前の私は、集中力が切れてきても、「あと少し頑張ろう」と自分を追い込んでいました。でも実際には、その状態で仕事を続けても、ミスが増えたり、同じ資料を何度も読み返したりして、かえって時間がかかることも少なくありませんでした。

一方で、5分だけ立ち上がり、体を動かしてから席に戻ると、不思議と頭が切り替わる感覚がありました。

「休む」というより、「整える」。そんな表現の方が、今の私にはしっくりきます。休憩は、仕事を中断する時間ではなく、そのあとの自分を整えるための時間だったのです。

たった5分。でも、その積み重ねは思っていた以上に大きかった

この話をすると、「5分くらいで変わるものですか?」と聞かれることがあります。その気持ちは、とてもよく分かります。私自身も最初は、「たった5分で何が変わるのだろう」と思っていました。

でも、振り返ってみると、変わったのは「5分」ではありませんでした。5分の過ごし方が変わったことで、そのあとの25分が変わった。その25分が積み重なって、一日が変わった。そして、一日の積み重ねが、夕方の自分を変えていたのです。

以前は、夕方になると集中力が落ちるのが当たり前でした。仕事を終える頃には頭も体もぐったりしていて、「家に帰ったら何もできない」と感じる日も少なくありませんでした。

ところが、休憩時間に少しだけ体を動かすようになってからは、夕方まで集中力が続く日が増え、仕事を終えたあとの疲れ方も以前とは違うと感じるようになりました。

もちろん、毎日同じように過ごせるわけではありません。忙しくて休憩を取れない日もあります。気づけば何時間も座りっぱなしという日もあります。それでも、「少し体を動かそう」と思える日が増えただけで、自分の一日のリズムは少しずつ変わっていきました。

「時間がない」からこそ、5分を大切にする

働いていると、「運動する時間がありません」という声をよく聞きます。私も以前はそうでした。仕事が終われば家事が待っている。休日もやることがたくさんある。まとまった運動の時間をつくるのは簡単ではありません。

だから、「運動しなければ」と考えるほど、できない自分にがっかりしてしまうこともありました。

でも、5分ならどうでしょう。仕事の合間に立ち上がって肩を回す。少し歩いてみる。深呼吸をしながら背伸びをする。それなら、忙しい日でも取り入れられるかもしれません。

大切なのは、「運動しなければ」と気負うことではなく、「少し体を動かしてみようかな」と思えること。そのくらいの小さな一歩の方が、長く続くこともあります。

「頑張る時間」より、「整える時間」を大切にする

私たちは、仕事の効率を上げる方法や、集中力を高める方法を学ぶ機会はたくさんあります。でも、「休み方」を学ぶ機会は意外と少ないように感じます。

休憩時間も、メールを返したり、スマートフォンを見たり、次の予定を考えたり。気づけば、頭も体も休まらないまま、また仕事を始めていることがあります。

だからこそ、私は今、「休憩は整える時間」と考えるようになりました。体を少し動かす。呼吸を整える。姿勢を変える。それだけでも、気持ちが切り替わることがあります。

以前の私は、「もっと頑張れば何とかなる」と思っていました。でも今は、「どう頑張るか」よりも、「どう整えるか」の方が、その後の自分を大きく左右するように感じています。

今日の5分が、未来の自分を少し楽にしてくれる

「5分くらいなら、やってみようかな」。もし、この記事を読んでそう思っていただけたら、それだけで十分です。

特別な道具は必要ありません。広い場所も必要ありません。椅子から立ち上がって、肩を回す。背伸びをする。少し歩く。そんなシンプルなことで構いません。

もちろん、これは私自身が実際に取り入れて感じた変化であり、すべての方に同じ変化が起こるとは限りません。また、疲れが強く続く場合や、体調に気になる変化がある場合には、無理をせず医療機関へ相談することも大切です。

それでも私は、「5分をどう過ごすか」は、毎日の心地よさを少しずつ変えてくれる力があると感じています。

以前の私は、「仕事が終わったら疲れていて当たり前」と思っていました。でも今は、「夕方の自分が少し元気だな」と感じる日が増えました。その変化は、劇的なものではありません。だからこそ、続けられたのだと思います。

もし今日、休憩時間が5分あるなら、その5分をスマートフォンではなく、自分の体のために使ってみませんか。

たった5分。でも、その5分が、仕事中の集中力を変え、仕事終わりの疲れ方を変え、そして「今日も一日頑張れた」と思える自分につながっていくかもしれません。

忙しい毎日だからこそ、自分を後回しにしない5分を。その小さな積み重ねが、明日のあなたを少しだけ軽やかにしてくれるはずです。

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