ソバー/ノンアル時代の「社交するコーヒー」とは? COFFEE CLUBが描く新しいライフスタイルの提案

ソバー/ノンアル時代の「社交するコーヒー」とは? COFFEE CLUBが描く新しいライフスタイルの提案
Photo by Poko

「コーヒーを飲む目的は?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか? 眠気を覚ますため、仕事に集中するため、ほっとひと息つくため、あるいは誰かと語らうため。おそらく、人によってさまざまな答えが返ってくるはずだ。 一方で、目的のためにコーヒーを飲みながらも、カフェインの刺激に頼りすぎてしまったり、毎日の習慣だからこそ、もう少し心身にやさしいものを選びたいと感じたりすることもあるのではないだろうか。

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そんな、いつものコーヒー習慣に「自分を整える」という新たな価値を加えたのが、日本発のマッシュルームコーヒーブランド「COFFEE CLUB」だ。スーパーキノコやアダプトゲンを取り入れた一杯が目指すのは、単に健康になることではありません。自分らしいパフォーマンスを発揮し、その先で誰かとつながり、人生をよりクリエイティブに楽しむこと。

ソバー/ノンアルコールという価値観が広がる今、コーヒーはお酒に代わる新しい社交の場を生み出せるのか。「COFFEE CLUB」ファウンダーのCODYさんに、ブランド誕生の背景と、コーヒーから始まる新しいライフスタイルについて話を聞いた。

「整った自分からしか、いいものって生まれない」

2026年6月、東京・中目黒の「The World Cafe」で待っていたのは、「COFFEE CLUB」ファウンダーのCODYさん。

CODYさんと言えば、YouTubeチャンネル「CODY CLUB」やTikTok、Instagram、X(旧Twitter)などのSNSを通して、ファッションやライフスタイルなど幅広いテーマで配信し、Z世代のカリスマとして絶大な支持を集めてきた。2025年にマッシュルームコーヒーブランド「COFFEE CLUB」を立ち上げたことを機に、YouTubeクリエイターとしての活動を引退。現在は、ブランドを通して新しいコーヒー習慣とライフスタイルを提案している。

「僕は10代の頃から個人のクリエイターとして活動してきて、常にコーヒーがそばにありました。僕にとってコーヒーを飲む目的は、仕事に集中したり、効率をあげたり、集中力を持続させるため。ですが、よくよく考えてみたら、パソコンやカメラなどの機材にはこだわっているのに、毎日飲むコーヒーは、”とりあえず”で選ぶことがとても多かったんです。もっと目的に合ったコーヒーが選べたら良いのにと思っていた時に出会ったのがマッシュルームコーヒーでした。2021年、僕がロサンゼルスに住んでいた時のことです」(CODYさん)

CODY
「COFFEE CLUB」ファウンダーのCODYさん

長年クリエイターとして活動してきたCODYさんは、以前はカフェイン強めのエナジードリンクを片手に、寝ないで頑張るという時期もあった。しかしある時、それでは、「頑張ること」が目的になっているのではないか、ということに気づいた。「仕事できちんとパフォーマンスを発揮すること、いいものを視聴者に届けるということが本質なのではないか」ーーそれに気づいたのは、ロサンゼルスで出会った人々の影響が大きい。サステナブルやフィットなライフスタイルが文化として根付いているという土地柄からか、ロサンゼルスでは自分に取り入れるものに対して意識が高い人が多い。そんな環境に身を置いたことで、「整った自分からしか、いいものって生まれない」と強く感じたのだそう。

そんなCODYさんの経験からインスパイアを受けてはじまったCOFFEE CLUBは、合言葉として「LIFE is CREATIVE.ってかんじで。」を掲げている。「LIFE is CREATIVE.」を直訳すると「人生は創造的」。実際、COFFEE CLUBは、クリエイティブサポートコーヒーと名付けられているが、つまりはYouTubeなどで活動するクリエイターをサポートする、ということを指すのだろうか。

「僕たちは、クリエイターとは"頭で何かを考える人"と定義しています。クリエイターとひと口に言っても、実際は幅広いと思うんです。もちろんアーティストとかYouTuberは、誰もがイメージしやすいクリエイターだと思います。だけど、例えば農家さんとか、子育てをされているお母さんもクリエイターだと思うんです。食材を育てる、子育てをする、もっと言えば、そもそも人間の人生って創造的(クリエイティブ)だなと思っていて。それに、最後に「ってかんじで。」と、つけたのは、肩の力を抜いて楽しもうという意味を込めています」(CODYさん)

やさしい冴えを生む商品設計

こうして誕生したCOFFEE CLUBが展開するのは、日本で製造されたマッシュルームコーヒー。マッシュルームコーヒーとは、コーヒーにヤマブシタケやチャーガなどのキノコ由来成分を組み合わせた飲み物のこと。COFFEE CLUBのマッシュルームコーヒーには、さらに、マカやホーリーバジル、高麗人参と言った漢方などでも用いられるアダプトゲンをブレンドしていて、こうしたスーパーキノコやアダプトゲン成分には、集中力や認知機能の向上、ストレス軽減、自律神経を整えるといった効果が期待される。つまり、心身を整えてくれるコーヒーというわけだ。そして、ブランドが大切にしているのが、「やさしい冴え」という考え方。そもそも、やさしい冴えとは?

「冴え、と聞くと、もしかしたら、エナジードリンクなど大量のカフェインを摂取して冴えるということを連想する方も中にはいるかもしれません。けれど、僕らは、冴えるために体を整えるというフローがあるというのを伝えたいと思っています。そういった意味での、やさしい冴えです」(CODYさん)

COFFEE CLUBがこだわっているのは、「整える」ということ。確かに、自分を整えるということは、裏を返せば、自分へのやさしさなのではないだろうか。

CODY

一方で、気になるそのお味は、どうなのだろう。やはり、キノコが入っていると聞くと、味のイメージがしにくい方も多いはず。

「僕らが一番時間をかけたのが、商品開発の部分です。やはり一番気になるのは、味だと思うんですよ。実は、僕がロサンゼルスで体験したマッシュルームコーヒーは、効果はあるけれど味が美味しくないものも多くて(笑)効果を感じてもらうためにも、毎日飲み続けてもらいたいので、味にはとてもこだわりました」(CODYさん)

COFFEE CLUBのマッシュルームコーヒーには、エチオピア産のコーヒー豆を使用。深いコクとやわらかな酸味、淹れたてのような豊かな香りが特徴だ。きのこやアダプトゲンを含む94種類もの素材を配合しながらも、味わいはあくまで「きちんとおいしいコーヒー」。きのこ特有の風味はほとんど感じられない。

実感のあり方には個人差があるからこそ、無理なく毎日続けられることが大切。そのため、機能性だけでなく、日常的に飲みたくなるおいしさにも徹底してこだわったとCODYさんは話してくれた。

また、続けやすさにもこだわりが詰まっている。COFFEE CLUBは、スティックタイプのコーヒー。どんなところでも楽しめるように、水やお湯に溶かすだけ。ミルクや豆乳などお好みで楽しんでもOK!また、オレンジジュースやトニックウォーターでのアレンジも◎。コーヒーメーカーもドリッパーも不要で、持ち運びも自由自在。自宅やオフィスだけでなく、旅行先や出張先でも続けることができる。

CODY

「コミュニティー×コーヒー」の可能性

COFFEE CLUBが大切にしている価値観の一つが、「リアルなつながり」。そんな思いは、COFFEE CLUBのロゴデザインにも反映されている。「CLUB」の「L」を、親指と人差し指でつくる「この指とまれ」のサインに見立てているのだが、このサインを体現するように、COFFEE CLUBではコーヒーを通したコミュニティーイベントなども積極的に開催している。テレワークが進み、新しいライフスタイルの増加。また、Z世代を中心にソバー(ノンアルコール)文化も浸透しつつある。「飲みニケーション」なんて言葉を耳にしたのは一体どれくらい前のことだろう。さらにはAIは刻一刻と進歩しつつあり、人と人とのつながりが希薄になりつつある。そんな時代の流れと逆行しているとまでは言わないが、なぜ今あえて「リアルなつながり」なのか。

「僕たちは、コーヒーというプロダクト自体が、そもそも社交するものだと思っていています。COFFEE CLUBの中心にあるのは、自分を整えるという考え方。ただ、健康になること自体が目的ではありません。健康になって、さらにその先があると思っていて。自分の本来のパフォーマンスが発揮できて、その状態で誰とつながって、どういう人生を歩んでいくか。そのために健康が必要だということも伝えていきたいです」(CODYさん)

COFFEE CLUB

さらにCODYさんは、お酒の席とは異なる、コーヒーを囲むからこそ生まれる会話やつながりにも可能性を感じていると話す。実際、COFFEE CLUBのイベントを通して、アルコールを介さずに人とつながりたいというニーズの大きさを実感したそう。しかも、その関心はZ世代に限らず、幅広い年代に広がっている。

CODYさん自身もそうなのだろうか?DJとして活躍することもあり夜の現場ではお酒を飲む機会も多いのではないかと思い、その質問をしてみると、「今は月に1〜2回ぐらい」と答えてくれた。

「COFFEE CLUBを始める前は、朝までお酒を飲むこともザラにありました。お酒を傍らに将来を語る機会も多々あって、その瞬間はものすごく気持ちがいいんですけど、次の日は2日酔いで体調不良。そこから何かつながりが生まれたかというと、数えるほどだったんですよね」(CODYさん)

「人生は点と点ではなく、線でつながっていくもの」と考えるCODYさんだからこそ、人とのリアルなつながりも質の高いものにしたいと考えているというわけだ。

「整う」といえば、ヨガや瞑想との相性も気になるところ。CODYさんに尋ねてみると、自身もヨガや瞑想を取り入れることがあるとのこと。「終わった後、すごい整ったかんじがするんですよね」と目元を緩めて話す。ヨガという言葉は、サンスクリット語のユジュ(yuj)が語源にあり、その意味は「結ぶ」「つながり」を意味する。「整う」や「つながり」といった共通点があることからも、COFFEE CLUBとヨガの相性はピッタリなのかもしれない。今後は、COFFEE CLUBとヨガのコラボレーションイベントも開催できたら面白いかも、と話してくれた。

「僕たちが提案しているのは、"とりあえず"とか"なんとなく"ではなく、"自分のために"コーヒーを選ぶという、新しいライフスタイルです。頑張り方は人それぞれあるとは思いますが、ベースにあるのは「整った自分」からしかいいパフォーマンスは生まれないということ。毎日飲んでいるコーヒーのルーティンが、整えるきっかけになればいいですね」(CODYさん)

近年、ウェルネス領域では「ただ健康にいいものを選ぶ」だけでなく、日々の習慣や人とのつながり方そのものを見直す動きが広がっている。アルコールに頼らずに人と集うソバー/ノンアルの価値観、過剰なカフェインやエナジードリンクに頼らない「やさしい冴え」、そして心身を整えながらクリエイティブに生きるための新しいルーティン。そうした流れの中で、マッシュルームコーヒーブランド「COFFEE CLUB」は、単なる「体に良いコーヒー」にとどまらない、新しいライフスタイルの提案をしてくれている。

店舗での商品販売も再開しているが、COFFEE CLUBでは現在、サブスクリプションの申し込みを受付中。毎月自宅に届く一杯から、"LIFE is CREATIVE."な習慣を始めてみては。

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インタビュー・文/桑子麻衣子
撮影/Poko

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