「どら焼き」と「たい焼き」、糖質やカロリーを管理栄養士が比較して解説
和菓子の定番、どら焼きとたい焼き。どちらもあんこを使った似たようなお菓子に見えますが、糖質やカロリーに違いはあるのでしょうか?ダイエット中に選ぶならどちらがいいのか、栄養成分の観点から比較して解説します。
結論:糖質が多いのは「どら焼き」
一般的なサイズで比較すると、どら焼き1個(約60〜80g)の糖質は約40g、たい焼き1個(約100~120g)の糖質は約45g前後になることもありますが、可食部100gあたりで比較すると、生地の密度が高いどら焼きの方が高糖質になる傾向があります。どら焼きの方が重量あたりの密度が高く、糖質が凝縮されているのは意外かもしれません。この差は、生地の配合に理由があります。
生地の違いが糖質の差を生む
どら焼きの生地は、小麦粉に卵、砂糖、みりん、はちみつなどを加えて作ります。ふんわりとした食感を出すために糖質をたっぷり使うのが特徴です。一方、たい焼きの生地は小麦粉と水が主体で、砂糖は控えめ。パリッとした薄い皮に仕上げるため、生地自体の糖質は少なめになります。つまり、どら焼きは「パンケーキ」に、たい焼きは「お焼き」に近い構成といえます。
カロリーで比較
カロリーはどら焼き1個が約170〜230 kcal、たい焼き1個が約210〜250kcal。1個あたりの満足感と重量を考慮すると、実はたい焼きの方が一見高く見えますが、同重量(100gあたり)で計算すると、脂質と砂糖を多く含むどら焼きの方が高カロリーです。どら焼きの生地には卵やはちみつが多く使われ、脂質も含まれるためです。少量で満足感を得たいなら、たい焼きを選ぶ方がダイエットには有利といえます。
あんこの量にも注目
糖質の大部分を占めるのは、実は生地よりもあんこです。あんこは100gあたり約48gの糖質を含みます。どら焼きのあんこは約30〜40g、たい焼きは約40〜50g入っているのが一般的。あん子の量はたい焼きの方が多いですが、生地に含まれる砂糖の含有率が非常に高いため、結果としてどら焼きのほうが糖質密度が高まるのです。
たんぱく質と栄養面では?
どら焼きは卵を使うため、たんぱく質が約5〜6g含まれます。たい焼きは約4g程度。また、あん子の原料である小豆には食物繊維、鉄分、ポリフェノールが含まれ、洋菓子に比べると脂質が低く、栄養面で優れています。どちらも「お菓子としては」比較的ヘルシーな選択肢といえます。
ダイエット中に食べるコツ
どちらを選んでも、食べるタイミングは15時頃がベスト。「BMAL1(ビーマルワン)」という体脂肪を蓄積させるタンパク質の分泌が、一日の中で最も少なくなる時間帯だからです。体脂肪を合成するタンパク質の働きが弱まる時間帯で、 脂肪になりにくいといわれています。また、緑茶と一緒に食べると、カテキンが糖の吸収を穏やかにしてくれます。1日1個を目安に、ゆっくり味わって食べましょう。
まとめ
重量あたりの糖質密度は 、たい焼きの方がやや低め。ダイエット中に和菓子を楽しむなら、薄皮のたい焼きを選ぶのがおすすめです。ただし、どちらも血糖値を上げやすいことには変わりないので、好きな方を適量食べるのが長続きのコツ。15時のおやつに緑茶と一緒に、1個をゆっくり楽しみましょう。
参考文献
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
記事監修/亘美玲
管理栄養士。病院栄養士として七年間勤務後、食品会社にて約十五年間、メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者を務める。自身の妊娠・出産、離乳食作りの経験をきっかけに母子栄養の研究を重ね、現在は産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座など幅広く活動している。
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